久しぶりにグッときたルポルタージュ。
1998年からの数年、世紀末に起きた事件や風俗、時世の記事なのだが。
小説家、重松清の鋭い視点の内容は面白くて引き込まれてしまう・・・
和歌山毒物カレー事件 (1998年7月)
池袋通り魔殺人事件 (1999年9月)
音羽幼女殺人事件 (1999年11月)
京都小学生殺害事件 (1999年12月)
新潟少女監禁事件 (2000年1月)
西鉄バスジャック事件 (2000年5月)
今でも覚えている事件が多いのだが、21世紀に変わる前にこれだけの事件が起きている事に驚く。
世紀末っていうキーワードが何か特別な意味合いを持っているかのようですが
17年~18年前に起きた事件は現代になっても同じような事件は無くならない・・・
さて、このルポルタージュでは事件が起こる要因や現代人が持つ闇の部分などをクローズアップして
紐解いているのですが、それは誰もが起こり得る身近な事件だという事。
言葉を変えれば誰でも起こしえる身近な衝動だという事です。
だから題名が「世紀末の隣人」なのですね。。。流石だわ、重松清。
内容が濃い衝撃的なルポルタージュでした。