MASTER PIECE

映画 音楽 書籍 etc

聖なる館

2013年05月30日 22時34分46秒 | 音楽



レッド・ツェッペリンの5作目。

この作品はツェッペリンの中でもかなり後で聴いた作品ですね。

アルバムジャケットのイメージ通り、とっても不思議な感覚を呼び起こす作品です。

自然回帰っていうか、雨や海、丘に広がる草原の風景、語り継がれるケルト民族の歴史や伝承。
音楽っていうのはイメージを限りなく広げる力を持っているようです(笑)

個人的に好きな楽曲は【レイン・ソング】や【ノー・クォーター】ですが。
色々なネットのレビューでは、人気があるのは【ディジャ・メイク・ハー】らしいです・・・

ツェッペリンに関しては、歌詞の世界は興味が無いのでどういう内容が歌われているのか知らない。
今回、CDを引っ張り出して歌詞も読んでみたけど、【ノー・クォーター】はホラーな世界ですね(笑)
【レイン・ソング】は愛の賛歌みたいです。

全体的にメルヘンチックで中世イギリスの原始的で人間賛歌的な作品。
ロックという概念を取っ払って聴いてみると、なんとも言えない味わい深い作品ですね。

しかしこのアルバムジャケットはかなりのインパクトでアートとしても最高水準だと思います。
やっぱり【ヒプノシス】って天才集団なんですねぇ~。

イメージを覆すインパクト・・・てのも有りですけど。
イメージ通りの内容(楽曲)てのも大切だと思います。


セカンド・カミング

2013年05月22日 04時40分42秒 | 映画



落ちぶれたロックミュージシャンその後の人生・・・

カリフォルニアに住む主人公はスコットランドからの移民で麻薬と飲酒運転で強制送還のトラブルって・・・
内容が地味過ぎるんですけど、こういうのが現実的にありそうでとても面白い題材です。

現在は農場で働き、趣味は自宅でラジオ局を開設している主人公。
元々はイギリスのロックバンドのギタリストだったのだが、ある事件がきっかけでメンバーが死亡してしまう。
その過去を引きずりながら生きている男・・・

主人公を演じたロバート・カーライルが渋いです・・・
あの【トレインスポッテイング】に出ていたエキセントリックな同じ俳優とは到底思えない(笑)

なんでしょうねぇ~この現実感、まったくもっていい映画作品です(笑)

ラストはハッピーエンドで終わるかと期待しましたが
最後まで現実を突きつけられて終わる展開は、じわじわと心にくるものがあります。
題名が【セカンド・カミング】ってのも納得です。

地味だけど、心に残る良作。
ロバート・カーライルの演技は最高でした。

最近、落ち込む映画ばかり観ていましたけど、こんな作品をもっと観てみたいです。







こぐまレンサ

2013年05月12日 00時13分41秒 | 書籍



久しぶりに漫画でも・・・

この本の裏表紙に「心に沁みるか。心に痛いか。それはきっと、あなた次第。」って書かれている。

ほのぼのとしたタッチの絵なのですが・・・内容がかなり重くて後味悪いです・・・

最近、なにをやるにも気持ちがふさぎ込んですっきりしない。
ちょっと鬱じゃないかと思うこともあるので、漫画でも読んで気分転換しようと思いましたが
逆にどん底に落とされた気分です・・・(笑)

大好きな映画を観るのも辛い、音楽はオアシスかレッド・ツェッペリンをヘビーローテーションで聴いている。
ツェッペリンに関しては、こんなにも感情を揺さぶられる音楽が存在するのか?っていうくらいに感動する・・・が。
どうにも気持ちの回復には至らず。

原因は一つ考えられる、体調の変化ですね、、ダイエットの為の体調不良。

偏頭痛や以前ほどの疲れは感じられなくなりましたけど、カロリーを考え、食べるものを選び、好きな食品を我慢して
間食を止め、カップラーメン&スナック菓子を止め、食べるスピードと時間帯を考え・・・・

うん、もの凄くストレスが溜まります(笑)

いつもの私だったらこの【こぐまレンサ】ほどの重~い内容でも全然平気でしたけど。

普通に受け入れられないし、絶望的に辛いです(笑)

今の私にはかなり心に痛かった・・・(内容を書く事も出来ないです)


大脱走

2013年05月03日 19時32分11秒 | 映画



久しぶりに映画を観ました。
公開が1963年ですので、もう50年前の作品ですね。

これは多分、小学校低学年の頃に人生で初めて観た映画だと思います。

改めて観てみると、やっぱりスティーブ・マックイーンのかっこ良さが目立ちますが
他のキャラも凄く生き生きと描いてあり、マックイーンは主要キャストの一人でしかない・・・

まったくもって熱い男の世界の群像劇です。

色々誤解していた部分もあって、捕虜収容所は連合軍の空軍を収容していたのですね。
強制的なナチスのアウシュビッツみたいな絶望感や悲壮感はとくに無い。
収容所を監督していたのも、ドイツ軍でも誇り高い同じ空軍であって、敵対国でもどこか仲間意識みたいのがある。

敵同士でも、どこかお互いに尊重しあっている不思議な関係・・・ この空気感が絶妙です(笑)

これって史実を映画化しているので76人脱走して、12人戻され、50人処刑、3人帰国。
はっきり言ってこの計画は失敗に終わりました・・・だけど脱走した達成感や安堵感はこの作品ではよく描かれていない。
ようは困難に立ち向かった男たちの不屈の闘志や諦めない姿勢が描かれているので、とても面白いです。

作品のメッセージはマックイーンの最後のシーンで描かれていますね、何度でも挑戦を諦めない男たち・・・

いやぁ~熱い作品でした。