MASTER PIECE

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幸福の黄色いハンカチ

2020年05月30日 21時13分44秒 | 映画


YouTubeに全編あるんですね。ちょっと観るつもりが最後まで観てしまいました(笑)
この作品の舞台は北海道ですが、夕張炭鉱社宅が出てくるのを見ると九州で育った小学生~中学生時代を思い出します。
昭和50年から60年辺り、夕張炭鉱と同じで三池炭鉱もこんな感じの木造社宅でした。
同級生、先輩の多くは炭鉱マンの子供で、炭鉱社宅の近くにはスーパーや銭湯もあり
三池炭鉱社員専用の電車もありました。

まだまだ会社が社員の生活を保障して、景気が良かった時代のような気がします。

さて、この作品を改めて観てみると、前半は男らしかった健さんも網走刑務所から刑期を終えて
いざ、自宅に近づく頃になると弱気になります。(笑)
「えっ!自分で帰ってくるって手紙を出しといて、目印のハンカチを上げろって言ったのに・・・」
それはそうですよね、自分から別れを切り出しといて6年後まで待っている女性は多分いないと思う。
自分勝手に思い込みで、「どうせ待っていないよ!!引き返そう!!」って一度は引き返すも。

ここで一緒に旅をしていた武田鉄矢と桃井かおりから至極当たり前のアドバイス!!!
「ここまで来たんだから実際に見て帰ろうよ、ハンカチが出ていなかったらそのまま引き返せばいいでしょ!!」

ここだと思います、この映画のポイントは。

結果はどうあれ勇気を出して確認したほうがいい、行動しないよりもして後悔したほうがいい。
後々後悔するのは、あの時にしとけばよかったっていう自責の念。

結果、自分の思いは愛した女性に伝わってハッピーエンドでした。
映画としては私の幼少期のノスタルジックな記憶をも思い出させてくれる作品でした。


止められるか、俺たちを

2020年05月12日 21時50分58秒 | 映画


家でDVD鑑賞。門脇麦の主演映画を観ました。
1969年3月、若松孝二プロダクションに入った吉積めぐみと映画製作の世界に生きる若者達の青春群像劇。
ごめんなさい!!! 想像していた通りの胸熱な作品でした(笑)

単純に門脇麦の圧倒的な存在感!!!。なにを目的に観ると言ったらこの女優さんだけでいいと思う。(笑)
青春群像劇っていうくらいだから、登場人物は目的を持って活動しているかと思いきや。
その場その場のぶっつけ本番っていうのか、本当に無計画(笑)その辺は当時の空気感がよく出ている。

主人公も、最初は目的とかなく「ただなんとなく」で始めたことが、自分が成長していく過程で
人生の目標っていうのか、やりたいことが見つかっていく筋書きも共感できます。
主人公めぐみのセリフで。「私自身が次々に変わってる。完結もしないし完結も望んでいない!!」

作品には終わりがあるが、私の人生はまだまだ終わらない・・・っていう意味なんだろうけど。
この映画の結末は切なすぎますねぇ~。 こういうのが現実なんだろうけど・・・・。

観終わった後に余韻が残る映画作品でした。