今年観たDVD2作品目。1998年イギリス映画。
こういう音楽やミュージシャンを題材とした映画はかなり好きなほうですが・・・
この作品は異質です・・・正直に言えば気持ちいいほどに狂っている(笑)。
ブライアン・ジョーンズ。シド・ヴィシャス。レイ・チャールズ。などミュージシャンの伝記映画は数あれど
これは特定のミュージシャンが主役ではなくて、70年代のグラムロックの退廃的な当時の音楽シーンが主役です。
とってつけた様に、当時のグラムロックに影響を受けた青年の思い出や成長がストーリーの軸なのですが
ほんとうにとってつけた様なエピソードがかなり痛々しい・・・
その青年を演じるのがクリスチャン・ベールですよ!!! 昔は苦労してんだねぇ~、うん。
本当に狂っているって思ったのは青春物語ではなくて、なんでもありのエンターテインメントな世界。
デヴィッド・ボウイをモチーフにした人物とカート・コバーンをモチーフにした人物がゲイでバイセクシャルで
おまけにアイルランドの劇作家オスカーワイルドまでもグラムロックに関係していたっていう世界中の誰も信じない展開・・・
ここまでくると監督のトッド・へインズは現代風に「時計仕掛けのオレンジ」を作りたかったって事?
観た感想は、かなりぶっ飛んでます・・・
ユアン・マクレガーって本当に何でも出来る個性派俳優ですね、ある意味尊敬します。