MASTER PIECE

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12人の優しい日本人

2015年08月24日 16時59分37秒 | 映画



久しぶりにDVD鑑賞。
いやぁ~いい映画でした。。。傑作ですね、非常に面白い!!

1991年なのでかなり古い作品ですが・・・
当時は日本に裁判員制度も無かったので、先見の妙っていうか未来の日本を暗示しているっていうか。。。
まぁこれが映画ファンならお馴染みのシドニールメットの「十二人の怒れる男」のパロディだとは分かりますけど。

密室法廷劇がこれほどまでに面白いなんて、ちょっとびっくりです(笑)

ある殺人事件の審議のために12人の陪審員が集められた。
被告が若くて美人であることから、陪審員全員が無罪の決を出し、審議は早々に終了するかに見えたのだが・・・

これですねぇ~映画になっていますが、見たまんま演劇の世界ですね。
いろいろな職業や年齢層、男女が集められても、結局は意見が対立し審議は平行線となるわけですが。
裁判の審議では偏らずにいろいろな人からの意見を平等に取り入れるって事が重要なわけでして・・・
まぁ最後に上手くまとまる展開は流石と言うしかありません。

元ネタが「十二人の怒れる男」ですがこの作品のどこが優しいのか?
なんていうのだろうか、結局は皆、優しいです。。。
12人の感情や考え方っていうのはステレオタイプで表現しているのかな、自分が誰かのタイプに当てはまるって事かも?
だとすると自分は豊川悦司タイプですね(笑)

オシム ゲームという名の人生

2015年08月08日 18時48分17秒 | 書籍



元日本サッカー代表監督のイビチャ・オシムの半生をスロベニア出身のマルコ・トマシュなる人物が書いたルポタージュ。
当たり前だが指導者、監督となる人物は経験があるからコーチ出来るのである。

当たり前にオシムがサッカー選手であった事の情報はよく知らない。
知っているのは日本サッカーの代表監督に就任してから、もしくはNHKのドキュメンタリーを観てから・・・

本書はオシムの選手時代も詳しく書いてあって非常に興味深いです、なんと言おうか・・・
日本人のオシム像と同じバルカン半島の東欧出身の記者が書いたオシム像はかなり違う

その事を念頭に置いて読めば、より知らなかったオシムのエピソードや信念、哲学というのが見えてくると思う。

まぁ一番の読みどころは90年イタリアワールドカップのエピソードなのだけれども・・・けっこう淡々とした文章なので
盛り上がりに欠けてしまいます。。。(笑)その辺は日本人の感覚とかなり違うのかも。

戦争に翻弄されたサッカー監督というイメージが強くて、言葉自体がかなり重いのが印象的でした。