MASTER PIECE

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アルファ

2014年01月28日 19時25分37秒 | 音楽



エイジアの2ndアルバム【アルファ】ですね。
LPレコードで聴いていた以来ですので30年ぶりかな・・・

デビュー作の【エイジア~時へのロマン】はCD持っていますが、今回突然聴きたくなってCD購入しました。

知っている人は知っている超有名ミュージシャン集団のバンドなのですが、プログレッシブ・ロックの分岐点とも取れる
重要な位置付けのバンドですねぇ~(笑)

それというのは今まで一部のコアなファン層だったプログレがもっとポピュラー化した印象です。
音楽はメロディアスでキャッチャーでドラマチックでとてもとても聴きやすくて、さらにかっこいい!!!

しかしジョン・ウエットンの憂いある歌声は絶対的に外さない実力で安心して聴けます。

このジャケットはロジャー・ディーンでしたっけ? 凄く綺麗で独特の世界観があるジャケットですね。

次は【アストラ】→【フェニックス】を購入しようと思う。

ウォーターシップダウンのうさぎたち

2014年01月21日 23時00分08秒 | 映画



イギリスの児童文学の映画化作品(1979年)

観てみましたがイギリス作品らしくすごく比喩的で考えさせられる作品でした。
なおかつとっても宗教色が強くて人間の擬人化でブラックな内容・・・

野うさぎの兄弟ヘイルズとファイバー。
弟のファイバーは危険を察知する能力があり、仲間を連れて新しい土地へと移動するのだが・・・

あのですねぇ~、最初観るまではこんな内容だとは想像もしませんでした(笑)
ファイバーの予知は当たって今までの土地は人間の森林開発で失ってしまうし
新しい土地では他のうさぎグループにより迫害にあう・・・

うさぎグループのリーダーとなっていたヘイルズは、ここも逃げ出そうという仲間の意見を制して
「逃げることよりも俺は戦う・・・」みたいな内容の言葉でみんなを落ち着かせる・・・

私が思ったのは、なんかイスラエルの建国、ユダヤ人の歴史みたいに思ったが
(ラストは年老いたへイルズがうさぎの神様の言葉で安らかに死んでいく描写もある)
レビューを見るとそんなことは無いようです・・・

敵対するうさぎグループとの争いは軍事国家の比喩ですね
将軍も兵隊もいるし、脱走したうさぎへの刑罰もあり統率力が半端ないです・・・(笑)

これが児童文学ってのがとってもイギリス作品らしいですね。
これを可哀想って思うのか?戦争って醜いと思うのか?

どっちにしてもかなりのトラウマになると思う。

アフタースクール

2014年01月19日 04時46分12秒 | 映画



巷ではかなり面白いとの【アフタースクール】を観てみました。

うん、かなり面白いです(笑)

ストーリーが進むうちに全然違った構図が見えてくるのは圧巻でした。
犯人が実は犯人じゃなくて、主人公が実は主人公ではないってのは予想の範囲なのですが。
思っていた役柄が実は全然違う役柄になるってのは想定外でしたね。

伏線もところどころにあるが、よく分からないままラストにすべて回収する作品です。
これはなんだろうか・・・勝手に観る側の勘違いを上手く利用している描き方って新鮮ですね

まぁこのDVDジャケット同様に最後の美味しい所は大泉洋に持っていかれた・・・ていう感じです。

日本映画では珍しく、もう一回観直したいと思える作品でした。

残酷の沼

2014年01月18日 23時59分10秒 | 映画



【残酷の沼】って題名ですがどこにも沼なんて出てきません。
原題が【拷問の庭】なのでどっちもどっちなのですが・・・・

遊園地の見世物小屋に集まった男女5人が見るそれぞれの邪悪な未来。

まぁこれは「世にも奇妙な物語」の元ネタ的な作品ですね。

以下ネタばれあり・・・

この見世物小屋の案内人はディアボロという男。
ディアボロっていう名前から悪魔って分かる(笑)

悪魔は直接には人間に危害を加えない、案外やさしいところがある。
あくまでもその人間が持っている邪悪な部分を引き出すだけ・・・。
だからその人間が不幸になるかどうかは人間の邪悪な部分を変えられるかって問題でもある。
そして忠告をする悪魔のアドバイスも的確でとても親切。

ラストはなんとか客は無事に見世物小屋から帰っていくのだが
この見世物小屋は悪魔が経営(?)しているから「今回は逃してしまった・・・」なんてつぶやいている。

凄く、良心的な悪魔です(笑)

まぁ怖くもなく、別段面白くもない作品でした。

映画は父を殺すためにある

2014年01月17日 19時19分36秒 | 書籍



これは秋葉原ブックオフで購入して羽田で読みました。

かねがね「すべての映画は青春映画である」が私の映画鑑賞のスタンスなのですが。
宗教学者の著者が解説している「通過儀礼」というキーワードが物凄く分かりやすくて
「あぁ、こういう見方をすると映画のメッセージが違って見えてくる」というコペルニクス的転換な本書です。

表題の「父を殺す」ってのが物騒な意味ではなくて
主人公の成長や父親越え、大人になる通過儀礼(困難に立ち向かう姿勢や精神の変化)が本書のテーマですね。

私は実際に観たこと無いのですが、一番最初の「ローマの休日」の記事内容が目から鱗です(笑)

あまりにも凄い内容でしたので感動して空港で泣いてしまいました(マジです)
これほどのメッセージがあるので今でも名作といわれるのでしょう・・・

あくまでも宗教学者としての見方であるために深いところで解説が説得力あるのが凄いです。

他にも「スタンド・バイ・ミー」や「櫻の園」「スターウォーズ」と「魔女の宅急便」などの解説も秀逸でした。

「魔女の宅急便」での「キキはジジの言葉をなぜ理解できなくなったのか?」は深すぎて
宮崎監督のアニメって凄い!!!って思いましたね。

やっぱり映画ってすべて青春映画だと、改めて思いました。(笑)