MASTER PIECE

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クリムゾン・キングの宮殿

2011年02月17日 19時56分36秒 | 音楽


面白くともなんともない告白だが
中2の冬休み前に出会った初めてのプログレッシブ・ロックなるジャンルのアルバム
【クリムゾン・キングの宮殿】
いわずと知れた【キング・クリムゾン】のデビュー作品です・・・
ちょっとほろ苦い思い出があります・・・

事の始まりはこうです
家で夜の10時から【サントリー・サウンドマーケット】なるFM番組をラジカセで録音中に
聞こえてきた【風に語りて】のメロディ・・・
この曲を気に入った私は録音テープを初代ウォークマンに入れて外に遊びに行く時でも
ヘヴィーローテーションで聴き入っていた

冬休みに入ったクリスマスイブの昼に
近所に住んでいた洋楽好きの友達の家に行っては同じく録音した洋楽の話題ではしゃいでいた
すると友達の家の電話が鳴り、友達が出てみると同じクラスの女子からだった
「今、家に誰も居ないんで遊びに来てよー」
そう、彼はもてるのだ・・・ちょっと不良っぽくてクラスの人気者
私といえば洋楽や映画にしか興味がない初期オタク星人・・・(そんなことはさておいて)
家から歩いて15分ぐらいの所にある女子の家
家の中には電話してきた彼女ともう一人同じクラスの女子が居た
彼女たちは未成年にも関わらず、シャンパンだのワインだの飲んでいて
かなり上機嫌の様子だった

友達は近くの自販機でタバコを買ってくるといって出て行った・・・
取り残された私は、女子の勧めてくるワインに少し口をつけたが
友達が帰ってくるまで、この【風に語りて】を聴く事に徹していた
すると家の女子が「ねぇA君ってクラスの誰がすきなのぉー」って聞いてきたので
「えっ、知らないよ、そんなの自分で聞けよ、」
「んっもぉーせっかくのイブなのにもっと楽しくしてよぉー」
いろんな攻撃的質問に自爆寸前だった時に友達が帰ってきた

その時は普通に盛り上がったと思う・・・(多分そうだろう)
夕暮れになりもう帰ろうと友達が言ったので
女の子達は
「じゃあ家まで送っていくから・・・」←普通は逆ですよね、やっぱり中学生といえども女子の方が精神年齢が上・・・
男女4人で帰り道を歩いていた時に
自転車を押しながらもう一人のクラスの女子が
「あたし、中学入った時からK君の事が好きだったんだよねぇー」
「えっ・・・そうなの・・・好きだった?過去形・・・」
「うん、でも、今は好きな人が居るから・・・」←まったく迷惑な告白

私はウォークマンのスイッチを押して【風に語りて】を聴きだした
その時に九州では滅多に降らない雪がちらほらと舞っていた・・・
私の目の前には幻想的な雪の風景と
耳から聞こえる【風に語りて】の不思議なメロディが妙にマッチして
なんとも表現の仕様の無い複雑な気持ちで心が一杯になりました・・・

あぁっ、私も出来ることなら、風に語りたい・・・。
                       





ファイブ・イージー・ピーセス

2011年02月12日 02時25分21秒 | 映画


アメリカン・ニューシネマの傑作と言われている本作品をはじめて観た
眉毛一つ動かすだけで画になる男【ジャック・ニコルソン】と
美人ではないが眼力が異様に強い【カレン・ブラック】が出演している

ストーリーはいたって簡単
採掘場で働く主人公が仕事を辞めて恋人と実家へ帰るとゆうもの
ニューシネマの一つのテーマとして【旅をする】とゆうのがあります
【イージーライダー】も【俺たちに明日はない】も【スケアクロウ】もロードムービーでした
旅をすることによって自分の環境を変える、視野を広げる、新しい体験をする
うーん、こうゆうのが好きな私はやっぱり70年代のニューシネマの世界観が好きなんですねぇー

地味な作品だがニコルソンの存在感を十分に堪能出来る作品でした、ご馳走様・・・

セント・エルモス・ファイアー

2011年02月11日 22時50分14秒 | 映画


アメリカの有名大学を卒業した男女7人の青春群像劇
実をゆうとアメリカの若者をリアルに描いたようで
ファンタジー的に見えるところがこの作品の魅力です・・・

日本人からみたらなんともステレオタイプで分かりやすい7人の若者なんだろうか
ステレオタイプで一人一人の個性が際立っているので
その内の誰か一人に観ている自分が感情移入出来てしまう・・・
(多分私はアンドリュー・マッカーシータイプです)

86年の作品なので、今観るとちょっと古臭い演出もありますが
それを考えても80年代を代表する青春映画ですね

この頃のアンディ・マクドウェルはビックリするほどの綺麗なオーラを出しているが
この作品以降の活躍が無いのが寂しいです・・・

INTO THE WILD

2011年02月10日 22時03分41秒 | 映画


ノンフェクション作家ジョン・クラカワーがクリス・マッカンドレスの遺した日記を元に
【荒野へ】とゆう作品を96年に発表したものを映像化した作品

静かだ、とても静かな作品です

自分の財産を慈善団体に寄付して
クレジットカードも運転免許書も処分して
完全に社会生活からドロップアウトした主人公が
厳しいアラスカの自然の中で生きていくとゆうストーリーです

バックグラウンドとして自分の出生の秘密、両親の不仲などありますが
はっきり言って無謀な若者です・・・
多分自然の中で生きていくとゆうのは人間社会よりも弱肉強食な世界
結果、自然の中に身を置いて100日過ぎで死んでしまう・・・

それが彼の決めた人生だと思えばそれまでだが
アラスカよりも南の島(無人島)でも良かったんじゃないのか?

映画自体は凄く主人公の内面を描いてアラスカに行くまでの出逢いや家族との葛藤など
とても良質な映画ですね・・・
小学校の体育館などでも上映してもOKな映画(文部省推薦)ですね、それほどクリーンな作品です
逆にクリーンすぎて私的には物足りない・・・

この映画作品よりも私は【荒野へ】の小説を読んでみたいです。





クーラ・シェイカー K

2011年02月09日 23時14分28秒 | 音楽


今回は初めて聴くCDです
断っておくがクーラ・シェイカーには思いいれもエピソードもなんにも無い・・・
まず【クーラ・シェイカー】のバンド名から
私は80年代に日本のハードロックバンド【ラウドネス】と人気を二分した
【アースシェイカー】をイメージしたんだが・・・冗談はさておいて・・・

90年代の英国のロックバンドなんですねぇー
インドの音楽をロック調にアレンジしているのが特徴的なバンド

はてどうゆうアルバムだろうか?・・・

① Hey Dude
いきなり軽快なギターリフからボーカルの声が入りラップみたいにしゃべるのが面白い
まぁ悪くないロックナンバーです

② Knight on the Town
次もロックンロールのナンバーでしたが、まぁ悪くない、この曲まで聴くとボーカルの声も良く聞こえる

③ Temple of Everiasting Liget
インドミュージックのテイスト調曲

④ Govinda
次もインドを連想させる曲、曲の最初にジャングル?のSEが入っていて聴いていると
嫌でも耳に残る「ゴウインダ、ジャイナジャイナ」のフレーズ・・・

⑤ Smart Dogs
ダンスミュージックとゆうかハウスやそっち方面のノリで聞かせるね
聴いてるとすぐに終わってしまう曲

⑥ Magic Theatre
物悲しい響きのバラードです、ここまで聴くとバラエティに富んでる印象です

⑦ Into the Deep
ビートルズのメロディを彷彿させる曲、素直にいい曲です

⑧ Sieeping Jiva
シタールがいきなり聞こえてきてどうゆう展開か期待したが
結局シタールだけで終わってしまった・・・次の曲へのイントロだったみたいです

⑨ Tattva
インドテイスト再び、お遊びみたいですね・・・

⑩ Grateful When Youre Dead/Jerry Was There
ハードな楽曲、後半はまたインドテイストのテンポ、どんだけインドが好きなん?

⑪ 303
軽快なロックンロール、ミドルテンポでカッコイイね、ギターとキーボードも弾けてます

⑫ Start All Over
一瞬、ニルバーナのカート・コバーンを連想した、そうゆうイメージの楽曲 気に入りました

⑬ Hollow Man
ラストは壮大な19分28秒って・・・途中で無音ってなによ・・・

総評

悪くは無いがベストでも無い、バラエティにとんでいて飽きさせない構成のアルバム
予備知識が無ければオアシスと言われても信じてしまう・・・
他のアルバムを聴いた事がないのでなんとも言えないが
【ベルベット・アンダー・グラウンド】のデビュー作を聴いたみたいな衝撃度もない
ファンの方ごめんなさい・・・こんな感想で。