MASTER PIECE

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ドアーズ

2013年10月29日 21時56分30秒 | 音楽



ドアーズが好きなんです・・・・って、今の若い人たちは知らないか?

興味がある人はウィキやYOUTUBEで調べてくださいな。

当時14歳でした、えぇ、まだチェリーの中坊でしたよ・・・

洋楽に詳しい友達がいて、「俺って今の音楽には興味なくてー、やっぱドアーズやドゥビーブラザーズがいいんだよね~」

なんてほざいてまして・・・当時はMTVで洋楽ブームの時代、マドンナやマイケル、ビリージョエルに夢中な青少年のわたくし。

「なに、そのドアーズって、新しいバンドかなんかなのか?」
「えっ、知らないの」←勝ち誇った態度。
「よかったら放課後に家に来なよ、兄貴のレコード聴かせるからさ・・・」←嫌味な発言。

まぁ音楽に興味津々な自分としましては、誘われて断る理由などこれっぽちもありません(むしろ有り難い)

そんで聴かせてもらったのがドアーズのファーストでした・・・

【THE END】を聴いたときの混沌感は半端なく衝撃でしたね(笑)
「なにこれー、ちっともポップじゃないじゃん!!!」
「えっ、この良さが分かんないの・・・まだまだだね・・・」←お前と同じ年齢なんだよ!!!

その後、映画の【地獄の黙示録】でドアーズのこの曲が使われていて改めて衝撃を受けましたね。

暗い感じのメロディで難解な歌詞と死の影が付きまとうイメージ、モリソンのビジュアル的要素。

まぁ、それから音楽の趣向っていうか幅が広がったような気がします(笑)

ドアーズで好きな楽曲は今でもこの【THE END】と【PEOPLE ARE STRANGE】なのは30年間変わりません。


キャビン

2013年10月18日 01時56分07秒 | 映画



久々にトンデモ的?な映画作品を観たので感想でも・・・

昔、題名は忘れましたが、作品の中でホラー映画に詳しい脇役が出てきて、
「最初に異変に気づく人物は殺される」とか「恋人と喧嘩して一人になっては危険」とか、
ホラー映画のパターンっていうか、定石が語られるんですが・・・

この作品はホラー作品のパターンを逆手にとった作品でしたね。

なんかね、ホラー映画が好きで好きで自分だったらもっと驚かしてやろう・・・ていうオタクの発想です。
その驚かすってのが、恐怖ではなくて、何これ?っていうトンデモ展開のパターン。

ところどころに有名なホラー映画のパターンやオマージュが散りばめられていて、
正直言ってホラー映画としてはB級ですが、パロディとしてはA級でした(笑)

色々突っ込みどころが満載なのですが・・・一応突っ込んどいていいですか

地下の組織はどんだけ凄い秘密組織なんだ? 秘密結社か新興宗教なのか?

その科学力をもっと現実的な方法で解決できないか?

どうして5人の男女が選ばれたのか? その選考基準は?

どうして処女は犠牲にならなくていいのか?

その理由だったら日本ではすべて処女だったのではないか?

細かいところに突っ込みますと・・・地下の組織の人物はどこからやってきたのか?

もうね、ほんとに自由でいいですね(笑)

多分、アメリカのホラー映画なんてパターンは出尽していると思うので、
こんなホラー作品もエンターティメントとしては【有り】なんでしょう。

期待して観ると必ず裏切られます。

時間つぶし(暇つぶし)でダラダラと観てください、それこそこの作品の面白さがあります。


未知との遭遇

2013年10月09日 22時25分04秒 | 映画



久しぶりにベタな作品を観ましたので感想でも・・・

あれ?、イメージではこんなDVDのパッケージだったかな?って事です。
何回となく観ていますが、もうこれでは未知との遭遇=UFOですね。(ネタばれしています)

たしか映画公開時の1978年はポスターにはUFO自体が無くて、道の先に激しい光があるだけだったような・・・
まぁ原題が「第三種接近遭遇」なので英語圏だと原題だけでUFOの搭乗人物との接触って分かります。
もともとUFO自体が「なにか分からない未確認の飛行物体」って意味ですが・・・

初めて観る人はもろSF作品って思うんじゃないかな。
でも、あのスピルバーグが単なるSF科学映画作品を撮るはずも無く、かなり宗教的な解釈が出来る作品ですね。

けっこうハチャメチャな展開が起こるストーリーでした。(笑)

電気技師の主人公ロイはUFOを目撃したことによって行動が変になります。
UFOからのメッセージを受け取ります。
それでもって家族は呆れて家を出て行ってしまいます。
一つの場所(デビルズタワー)のイメージにとりつかれる・・・

「あそこに行かなくてはいけない!!」
「あそこからのメッセージがこの私を突き動かす!!」

でもって最終的に山に登るのですが。
建前ではアメリカ軍がデマで有毒ガスが発生しているから立ち入り禁止と警告しているのに
危険を顧みずに登るロイ・・・もう狂信的です(笑)

そこで行われていたのはUFOとのコンタクト計画の現場。

思ったんですが、なんでこんな一大イベントのトップシークレット現場に一般の人間が簡単に入れるのか?
中に入った主人公には誰も警戒しない・・・マザーシップの出現に、多くのエンジニア、科学者、政府関係の要人が
幻想的なUFOに魅入っているし、もう部外者である主人公には見向きもしない(笑)

ちょっと、これってアメリカの防衛力やセキュリティーシステムって大丈夫なのか?

なぜか、ロイはUFOに乗り込む地球を代表する搭乗員として選ばれる。
ロイはそれを喜んで受け入れて、希望に満ちた表情でUFOの中を見るところでEND。

えぇ~、大丈夫なの?って思った、これからの仕事は?出て行った家族は?自分の人生は?

凄く希望に満ちた終わり方に見えますが、凄く腑に落ちないです(笑)

危険かどうか分からない(設定的には宇宙人は凄く友好的なようです)未知の世界に希望を託す男。
これって今まで生きてきた地球の常識や考え方、ライフスタイルまでも変わってしまうかもしれない冒険。
それでも自分の信念を貫き通す主人公のロイ・・・この先の物語は神のみぞ知る、みたいな終わり方なので
よくよく考えると狂信的になった主人公が家族を捨てて、神の領域に自分を託したバッドエンドな作品ですね。

作品としてはとっても凝った作品でメッセージが強く、映像も凄いのでスピルバーグ監督の作品としては
ジュラシックパークなんかよりもはるかに面白くて見る価値がある作品でした。


バーバー 

2013年10月03日 01時24分55秒 | 映画



コーエン兄弟の作品、観直しましたが・・・もうこのストーリー考えた時点で傑作ですね(笑)

クライムサスペンスなのですが
例えるなら、ひとつのボタンを掛け間違えた為に次のボタンも全て間違えてしまうというシナリオの秀逸さ。

一人の男の計画が思わぬ方向に向いていく負の連鎖。
全てにおいて無駄が無い伏線が、最悪のラストにつながる・・・もう映画作品としては完璧です

主人公エドを演じたビリー・ボブ・ソーントンがあまり喋らなくて、強く感情を出さないのが素晴らしいです。

基本的には救われないストーリーでバッドエンドの作品ですが、強く印象に残りますね。

コーエン兄弟の作品では、これが一番好きです。いまのところ・・・

気持ち的には100点満点。


欲望

2013年10月02日 22時29分11秒 | 映画



究極の不条理世界を描いた問題作・・・ってDVDの裏面解説なのが、すでにちょっと面白い(笑)

原題が【BLOW-UP】って単純に引き伸ばしって意味ですが、邦題が【欲望】なのも不条理です。

新進気鋭の若きカメラマンが殺人事件の目撃者となるストーリー
単純に説明するとこれだけなのです・・・
その殺人事件には深く関与しないが、次第に主人公は不安に募られていく・・・

うん、なんでしょうか? たしかに不条理な世界ですね。
殺人事件の謎を解き明かしていく展開でもないし、それによる登場人物たちの葛藤や大きな行動がある事もない。

監督のミケランジェロ・アントニー二は何を表現したかったのか?

ラストのエアテニスをする若者の集団がとても印象的でした。

今まで主人公は自分のことしか考えないし、自信を持ったカメラマンでしたが。
夢か現実か分からない白昼夢みたいな出来事に遭遇したことによって
自信をなくし不安になる人間の心境や心の変化を表現したと思う。

見えるものが見えなくなり、見えないものが見えてくる・・・

ラストで主人公はエアテニスの若者集団に参加する(ボールを投げ返す、あくまでエアーです)事で。
自分が体験した不条理な出来事を、自分で解釈、納得しようとするんですね。

この作品はストーリーの展開を楽しむっていうより、ファッションや風俗を淡々と楽しむ作品です。
結果、大風呂敷を広げた究極の不条理世界っていう感じではなくて、ある意味ファッショナブルでPOPな作品でした。