MASTER PIECE

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家族ゲーム

2014年11月25日 18時46分58秒 | 映画



1983年 森田芳光監督作品。

何度も観ている作品ですが面白いです・・・まったく色褪せないクオリティーの高さ!!。
森田芳光の独特の感性が光るブラックユーモアの名作だと思います。

改めて見てみると、不思議な違和感がこの作品全体を貫いているのが分かる。
この違和感がBGMの排除だということがやっと分かりました。

大体において映像と音楽の融合芸術(娯楽)が映画作品な訳で・・・
だからでしょうか・・・今までに見た事もない日本の映画作品だと思う。

母親がレコードをかけるシーンでも突然無音となる演出。
会話のシーンでも無音になるシーンがあって観ている方は「えっ、何があったんだ!!」ってなる(笑)
BGMを排除している代わりに日常生活の音がとっても印象的に入っている演出・・・

工場からの金属音、海辺のタグボートの音、学校のチャイム
食事中の食器が出す音、ラジオからの外国語放送・・・

まさに見事と言うしかありません。!!!

演出もさることながら、松田優作と宮川一朗太の絶妙な距離感の演技。

素直に面白いと思える作品でした
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ブラック・レイン

2014年11月18日 23時14分29秒 | 映画



高倉健死去のニュース・・・

私は健さんの映画っていったら網走番外地~などの作品は未見なのでもっとも印象深い作品が
「幸せの黄色いハンカチ」と「ブラック・レイン」ですね。

マイケル・ダグラス&アンディ・ガルシアVS高倉健&松田優作

これって外国作品にしては日本人のパブリック・イメージを悪い方に表現していない作品だと思います。
(町並み、ヤクザの抗争など完全にオーバーな演出もありますが・・・)

主役は一応マイケル・ダグラスなのですが、圧倒的な存在感の高倉健と松田優作(笑)
アメリカの刑事と日本の刑事の友情って・・・ベタですが、非常に感動的な展開。
特に松田優作の徹底した冷酷な悪役と不器用だが実直な高倉健・・・
もう完全に日本人の二人が主役な作品だと思う。

うーん、なんて日本人の気質をよく表現している作品なのだろうか。

ちょっと本日のニュースを観たので思い出して記事にしてみました。
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未来惑星ザルドス

2014年11月16日 12時41分06秒 | 映画



久しぶりにDVD鑑賞。

以前にテレビの深夜映画でやっていたのを微かに覚えていただけの作品。
改めて鑑賞してみたら、まぁーなんとも言えない深いテーマのカルト作品(笑)

未来惑星っていうのは未来の地球なわけで・・・
一部の人間は不死の能力を得て、ボルテックスなる理想郷で暮らしていたのだが
部外者のゼット(ショーン・コネリー)の侵入で平和のバランスが狂い始める・・・

まぁ、低予算で作られた作品なので、ところどころがチープな印象は否めないが
それをカバーするインパクトとテーマの深さ・・・

あれですね、ようは不老不死になった人間って、本当に幸せなの?という哲学的問いかけ。
死ねない苦しみっていうのは死ぬ苦しみよりも辛いってメッセージなんだね。

オープニングの石像が空を飛ぶシーンもインパクト強いが
ラストのメッセージも強烈で凄く余韻に残る・・・

はい、たしかにカルトと呼ぶに相応しいSF作品でした。
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中国行きのスロウ・ボート

2014年11月11日 16時21分25秒 | 書籍



村上春樹の初短編集を読んでみました。
流れとしては「ノルウェイの森」⇒「海辺のカフカ」ときて次は短編と決めていたので・・・

以前に「回転木馬のデッド・ヒート」と「神の子どもたちはみな踊る」を読みましたが
どちらも洗練されたハルキイズムとも言うべき文体でしたが、この作品集は初っていう事を考えても
まぁ~印象深いダイヤモンドの原石とも言うべき作品集でしたね。

「中国行きのスロウ・ボート」
表題になっている作品ですが、特にスロウ・ボートが主役ではないんですね~(笑)
そして旅行記みたいでもない・・・
一人の若者が出会った3人の中国人との思い出。
「階段のわきに立っている僕を見て彼女は力なく笑った。」P32より抜粋
二人目の大学時代のエピソードなんて、映画のワンシーンみたいです。(笑)
荒削りなストーリーだがいい話でした。

「貧乏な叔母さんの話」「ニューヨーク炭鉱の悲劇」「カンガルー通信」は
よく理解できない難解な話でしたね~カンガルー通信は今で言うストーカーでしょ!!!

「午後の最後の芝生」
この作品から雰囲気が変わる、春樹の真髄とも言うべき文体のリズムですね。
結果、この作品が一番印象深く余韻が素晴らしいと感じた話でした。

「土の中の彼女の小さな犬」
ちょっと気持ち悪い話なのですが、匂いで思い出す記憶ってなぜか悲しい思い出になってしまうのか?
よくできた話ですが、実際にありそうなエピソードと考えると怖いです・・・

「シドニーのグリーン・ストリート」
最後はカラーの違う童話ですね。
ちょっと気になったのがピザ・スタンドのチャーリーなのですが
たぶん村上春樹はチャーリー・ワッツからとったのでは?って思います。
チャーリー・ワッツってイギリスの牧羊犬協会の会員だか会長だったか・・・
チャーリーと羊っていうキーワードはロック好き、洋楽好きなら考えられます。
いえ、私の単なる想像です(笑)

次も春樹の短編集を購入予定です。
コメント (2)
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