MASTER PIECE

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最後の誘惑

2011年01月31日 00時32分54秒 | 映画


私が好きなウィレム・デフォーが主演で
監督がマーティン・スコセッシのこの作品

まぁー最初観た時は衝撃的だったね・・・

キリストが人間的な余生を過ごしていたらどうなっていたか・・・IFの世界の解釈

この映画は人間キリストの物語であって
神の子キリストの話ではないとゆう事

この大前提を分かっていない、またはこうゆう解釈も【あり】だよ・・・とゆうのを
受け入れられるかどうかで、純粋にこの映画を楽しめるかどうか意見が分かれる・・・
それを考えるととてつもなく哲学的な匂いが漂う作品ですね
敬虔なキリスト教信者にしてみたら、たぶんとんでもない作品なのでしょうから

もちろん人間にはエゴや欲望や生への執着があります
キリスト=人間なのですから、もちろんそうゆう側面も持っていたのでしょう
解釈としては面白いし、ストーリーも映像も音楽も大満足の作品です。




オマドーン

2011年01月23日 00時37分01秒 | 音楽


マイク・オールドフィールドの【チューブラ・ベルズ】を聴き込んだ後は
自然とこの【オマドーン】に手が出てしまった・・・

なんかね、なんかもう音楽家、楽器がいっぱい出来る人、孤高の天才ってゆうよりも
俗世間を離れてチベットの山奥で修行する仙人みたいだなぁー
そんなイメージ通りのアルバムジャケットですね(笑)

肝心のアルバムの方は【チューブラ・ベルズ】と同等レベルの大傑作だと思います
ケルト音楽の進化系が【チューブラ・ベルズ】ならば【オマドーン】はアフリカンミュージックのエッセンスが入っていて
聴いていくうちに段々とトランス状態になってしまう・・・(車運転中は非常に危険!!)
ピンク・フロイドの音楽が複雑なコード進行と先の読めない展開ならば
マイク・オールドフィールドは単純なメロディの繰り返しで段々と盛り上がっていく感じがします
言葉で表現するのは難しいですねぇー
ラベルの【ボレロ】を想像してください・・・

プログレファンとしては極上に聴きやすい【オマドーン パート1】の19分05秒でした・・・

ホット・スペース

2011年01月19日 19時40分26秒 | 音楽


このアルバムはリアルタイムで聴いた作品ですね
【クイーンⅡ】とか【オペラ座の夜】とか好きな世代の方は
とんでもなく賛否両論の作品だと思います
80年代にはやったファンクやディスコの音楽的要素を取り入れながら
流石といっていいほどのクイーン流の音楽に仕上がっています

80年代ってゆうキーワードから
このアルバムジャケットは今までのクイーンのジャケットと見比べても
なんと記号的で薄っぺらい感じがしますが
私的にはとってもスマートでシンプルでかっこいいですね(笑)
むろんビートルズにインスパイアされたものなのでしょう・・・

30年近く前の作品ですが今聴いても飽きない作りになっています
私的にはやっと時代がクイーンの【ホット・スペース】に追いついた感じですけどね!

もっと再評価されても良い作品ではないでしょうか・・・

J S A

2011年01月18日 19時06分18秒 | 映画


うーん・・・
現実世界ではありえない話なのだが
映画作品としては面白い・・・・
【共同警備区域】で起こる射殺事件と国家間を超えた男たちの友情物語

韓国映画はどれも熱い情熱を表現した作品が多いですね
日本映画だったらもっとスマートにクールに・・・といった表現をするかもしれないが
これが韓国の国民気質なのかなぁー
サッカーでもあの国民一体となった応援などはちょっと怖い気がするけど・・・

【ソン・ガンホ】の存在感は北朝鮮の新しいイメージを上手く演じていて逆にうそ臭い・・・
まぁ韓国側の作品なのでデリケートな題材だから結構考えて作ってあるんだろうね

この映画で戦争の憎しみはあくまでも個人の憎しみでは無いとゆう事
では戦争の憎しみとは何なのか? そんな事を考えてしまう作品でした。


マイ・プライベート・アイダホ

2011年01月10日 22時53分55秒 | 映画


音楽には映像が必要ないと思うが
映画には音楽が必要不可欠だと思う・・・

この映画は映像と音楽が素晴らしいほどマッチングしている稀有な作品・・・
実際にこの作品のサントラCDは発売されていないと思うので
どのような楽曲が使用されているのかは不明ですが
オープニングとエンディングのカントリー調の音楽と
【ディープ・ナイト】で締めるエンドロールにはもう映画ファンなら感涙ものです・・・

ストーリーは男娼の少年二人のロードムービーです
単純に言えばそれだけなのです・・・

ただ、ただですよ、これが観ていると切ない、切ない・・・切な過ぎてもうこの時点で説明出来ない

アメリカの原風景、家への回帰、少年の孤独、愛情を求める主人公

私の中では映画史に残る永遠の青春映画ですね

監督ガス・ヴァン・サントの代表作にして最高傑作
これ以降の映画作品にこれ以上の感情移入出来る作品が無いのがとってもおしい・・・

映画ファンならこの監督がキューブリックを意識しているのがよくわかる
キューブリックも音楽センスに関しては天才的でしたよね

多分一年に一回は観てしまう作品です。