村上龍の短編小説集。
読んだ感想、どんよりと重い内容っていうのか「他人と共有できない個別の希望」なのに希望は感じない。
コンビ二、居酒屋、公園、カラオケルーム、披露宴会場、クリスマス、駅、空港でのそれぞれの人生模様。
なんだろうね、都会の話だと思うんだけれど、それぞれが孤独感を感じていて
ここではないどこかに行きたいのだけれど、踏み出せない弱さっていうか、どうしようもできない運命っていうのか・・・
たしかに楽しくはないです(笑)。
これ、東京観光に持っていった文庫本なのですが、最初の2話だけ読んで持って帰ってきた。
残りは時間を見てゆっくり読みましたが、「駅にて」と「空港にて」が印象的でした。
「駅にて」はピンク・フロイドのコンサートのエピソードなんかが入っていて面白いし
ラストの「空港にて」は熊本の義肢専門学校を尋ねる(尋ねる前の空港での話し)なので印象深い。
一番思ったのは、あれっ!! 村上龍ってこんな感じの文体だったっけ?って事です(笑)。
次は長編を読みたいと思います。