MASTER PIECE

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ガープの世界

2013年06月15日 02時28分03秒 | 映画



もしあなたがレンタルビデオ店でこの映画のジャケットを見てレンタル意欲や好奇心が湧くだろうか?
まず、99%は選ばないと思う(笑)
でも1%でも興味が湧いたら絶対に観て損は無いと思います・・・

よく映画のような人生という喩えがあるけど、人生のような映画作品って興味ありませんか

結構前に観たジョージ・ロイ・ヒルの作品ですが、主演のロビン・ウイリアムスの演技やシナリオが絶妙に素晴らしいので
私にとってはアメリカ作品では一番人にお勧めしたい作品ですね。

原作はジョン・アーヴィングって超有名な小説家です。
日本で言えば村上春樹タイプだと(勝手に)思う(笑)

ストーリーはT・Sガープの出生から少年期の成長、結婚生活、小説家への転身、母親のウーマンリブ運動
色々な人生のエッセンスが詰まっていて複雑に入り組んでいるのですけど
観ている分ではストーリーに絡んでくる喜劇や悲劇は人生を象徴しているみたいで、とっても感情移入出来ます。

結局、主人公の人生は悲劇で終わるのですけど、これはどうみても悲劇とは思えない不思議な感覚・・・
この終わり方っていう時点で映画作品としては奇跡的に成功しています(笑)

ロビン・ウイリアムスの作品では極上に大好きな作品ですね。

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方舟さくら丸

2013年06月12日 03時23分28秒 | 書籍



安部公房の作品4冊目。

2ヶ月かけて読みました・・・久々に長編読破したって感じです(笑)

地下採石場跡の巨大な洞窟に、核シェルターの設備を造り上げた<ぼく>。
生きのびるための切符を手に入れた三人の男女と<ぼく>との奇妙な共同生活が始まった。

読んだ感想ですが・・・

今まで読んだ安部公房で絶賛できるのは【砂の女】でしたが、まぁこの作品もかなりの力作です。
核への不安と人間のエゴや社会的メッセージが込められているブラックユーモアな作品。

まず、登場人物が滑稽過ぎて・・・誰にも感情移入出来ません(笑)
ここで描かれているのは人間のエゴとエゴとのぶつかり合いなのです・・・

それでもこの作品を好意的に評価できるのは、シナリオっていうか限られた空間での状況が面白い。
地下シェルターが未来へ人間を生存させるノアの方舟であるって、とっても現実的であり得る話ですね。
では核戦争でこの方舟に乗せる人物の選別っていう命題は本来難しい話なのですが
主人公の<ぼく>は、あまりにも自分本位で打算的な考えの人物。
この辺は皮肉が効いているというか・・・流石に安部公房の小説らしいです。

まぁ、この地下シェルター内で色々な問題が発生するんですけど
作品の終わり方が、とっても清々しいというか、希望に満ちた終わり方なので
【砂の女】に通じるものが感じられるかな・・・。

後味悪い作品かと思いましたが、違いました。
私自身、これからもっと希望が感じられる小説を読んでいこうと思う。

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ボクには世界がこう見えていた

2013年06月10日 04時17分29秒 | 書籍



久しぶりに読んだ文庫。

小林和彦さんの統合失調症闘病記ですが、克明な記録で凄い内容でした。

早稲田大学卒業後にアニメーターとして「タッチ」や「ドラえもん」「日本昔ばなし」に携わった著者が
アニメで世界を変える為にと思案する中で突然の発病・・・

この発病の内容は第四章の【幻覚妄想】で克明に記録してあるのですけど
文章を読んで酔ってしまいました・・・

ここヘ来て、「アニメーションで体制を変える」から「体制を変えてからアニメーションを作る」に180度変わってしまった。

近くの薬局へ寄った、父が薬を求めている間、僕は目の前にかかっていた「いわない」という看板と押し問答をしていた
僕が何を聞いてもこの看板は「いわない」と拒絶するメッセージを送ってくるので、しまいには笑ってしまった。

この文章だけでも本来は笑うべきツボなのでしょうけど・・・
ジェットコースターみたいな次から次への幻覚妄想で、文章酔いってのは初めてです(笑)

でも、これだけの克明過ぎる記録ってとても貴重だと思うし、著者の不安や苦しみが十分に伝わってくる内容です。

うーん、なんだろうか・・・正直思うのは、著者は頭が良くて真面目で真剣に世界を変えたいと思ったのが
発病につながったのだろうか?、因果関係は解らないけど読んだ感じではそのように感じる。

この文庫本の題字が少し配列ズレしているのが、この本の内容をよく表していると思う。


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ヨシュア・トゥリー

2013年06月03日 00時51分42秒 | 音楽



U2のオリジナルアルバム5作品目。
このアルバムも10代前半に毎日聴いていた作品ですね。

全体的には熱い優しさに満ち溢れているとっても宗教的なメッセージ強い作品です

まず、一曲目の【約束の地】でガツンとやられる・・・
なに、この高揚感と体が勝手に動くリズムは!!!って(笑)

二曲目の【終わりなき旅】はアフリカンリズムが印象的ですが、私は【ラトル・アンド・ハム】のゴスペルバージョンが好きです。

他にも【ウイズ・オア・ウイズアウト・ユー】や【レッドヒル・マイニング・タウン】
【トゥリップ・スルー・ユア・ワイアーズ】【イグジット】もとっても印象的で好きな楽曲ですね。

歌詞の中には聖書のイメージが散りばめられていて、天使や悪魔、十字架や神の国、カインの息子など・・・
ヨシュアっていうのも聖書に関した人物だそうです。

でもMTVや映画【ラトル・アンド・ハム】の影響で
アメリカのアリゾナやユタの砂漠なんかで風を感じながら手を広げて大音量で聴きたい作品ですね。(笑)

しかし、このジャケットは何故、ピンボケ写真なのだろうか?
ずっとその点が気になってしかたがありません・・・

U2を聴くなら絶対に外さない作品です。





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砲艦サンパブロ

2013年06月01日 23時50分10秒 | 映画



久々にDVDで映画鑑賞した作品。
3時間は一気に観れないので、2日間かけて観てみました。

まず、砲艦ってなんだ? から調べてみると、軍艦の一種なんですねぇ~
川や湖にも行ける小型の軍艦・・・観光フェリーみたいな印象です。

中国人による排外運動が激化する1926年の上海。
一等機関士のジェイクは時代に抵抗し、命がけで良心を貫こうとするが・・・

正直に観た感想ですが・・・まず、根本的な疑問???この作品のテーマってなんなのだろう・・・
まぁ史実を映画作品にしたって事は無いだろうし、主人公ジェイクは渋くてかっこいいのだけれども。

いまいち伝えるテーマってものが希薄でよく分かりません。

ラストあたりで多分、キリスト教の伝道師を救いに行くのですが。(2人の男女)
修道院に行くまでにどれだけの水兵が犠牲になったかと思うと、とてもやりきれない気持ちになる。
船長の言葉で、「大義と名誉での死は怖くない」みたいな事を言うのですけど。
結局、船長も主人公のジェイクも死んでしまうし・・・本当にすごくやるせないです。

また主人公のジェイクはとっても寡黙で自分の信念を持っている男なのですが
それを強烈に印象付けるシーンもあまりなくてラストは結局死んじゃうし・・・

見所は砲艦の内部の仕事ぶりと誇り高きアメリカ海軍の魂って・・・
あまりにも映画作品的に地味過ぎます(笑)

【1900年】や【アラビアのロレンス】みたいな大作を期待していましたけど。
ちょっと違ったようです・・・

マスターピースなブログなのに久々ネガティブな感想ですいません・・・。

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