MASTER PIECE

映画 音楽 書籍 etc

悲しみよこんにちは

2014年10月27日 01時16分40秒 | 書籍



久しぶりに読んだ外国文学作品。
まぁ本編が178ページなのでちょっと集中すれば半日で読み終えてしまう作品です。

作者のフランソワーズ・サガンが18歳の時に発表した作品だということですね、凄く大人びた文章表現。
フランスの女性っていうかヨーロッパ女性の感性って多分10代半ばでもう大人の感性なのでしょう。

言葉の一つ一つが鮮烈で洗練されている・・・強く感情移入してしまいました。

物語は17歳のセシルの心の揺れ動きとか残酷性や未熟な自分自身の弱さを描いていて
それが悲しい結末へと向かっていく展開が見事です。(計画の実行⇒破綻⇒悲しい結末)

うーん乙女の心は残酷でした・・・それを理解したうえでの悲しみよこんにちは・・・って意味?
ますます残酷です(笑)

主題はエレクトラコンプレックスみたいだけど、どうなんでしょう・・・

思春期の女子が読むと感化されるんだろうなぁ~サガン。。。

それほど完成され影響力ある作品だと思います。

広島観光 (2)

2014年10月24日 18時49分15秒 | その他

 
中心地に戻ってきて昼食。

広島に来たのだからとカキフライ定食ってのは失敗でした・・・
考えたら、熊本にいてもカキフライは広島産(笑)

 
広島って都会です。。。感覚としては熊本<広島<福岡。


夜は簡単にラーメン。うーん、不思議な味、味噌テイスト・・・

 
早朝にカフェのモーニングメニューを・・・
タバコを止めて、コーヒーを好むようになりました。えぇ!!味なんて良く分かりませんけど(笑)

次の日の午前中にひろしま美術館へ。
 
ここは凄く充実した美術館でヨーロッパ美術の有名画家の作品ばかりでした。
ピカソ、ロートレック、ミレー、ルノワール、ルオー、シャガール、モディリアーニなどなど・・・ 
もちろん、写真撮影はNGです。

広島観光 (1)

2014年10月24日 18時15分22秒 | その他

熊本から新幹線で広島まで最短で1時間30分~(片道12810円)
考えたら九州新幹線開通の恩恵でもの凄く便利になりました、そして遠いようですごく近場な広島県初上陸(笑)

新幹線駅から市電で原爆ドーム前駅へ(一律160円)
 


駅を降りて目の前が原爆ドームです。

 

 

 



よくあるじゃないですか、実際に行ってみたら大したことなかった・・・っていう残念な名所。
いやいや正直、初めて見る原爆ドームの圧倒的な存在感に感動した。。。

ある人は単なる戦争遺跡の廃墟だと言った・・・

これは・・・廃墟の概念を通り越してシンボリックな存在ですね。
人類史上初めて兵器として使用された核の傷跡・・・負の世界遺産。

ついでに広島平和記念資料館へ。

 

 

ここは入場料50円でした。、
印象的だったのは外国人が多数見に来ていて、ボランティアの人々の働きが素晴らしい・・・
私の憶測ですが、定年退職後のボランティアとしてやっているんだろうけど、すごく流暢な英語と熱心な説明でした。
その人たちを見ていると感動して込み上げてくるものがある・・・

後ですね、色々なものが展示されてあるのですが、出口の近くにあったもので誰かさんが被爆したので
友達が入院見舞いに来て折った折り鶴を見た時に、もう泣きそうになりましたので足早に出てきました。


ちょっとベンチで休憩。

共喰い

2014年10月22日 23時37分41秒 | 映画



生々しい・・・まさに身近な生活の中にある情景である。
身近というのは言葉(方言)で山口県の下関が舞台なのですが、方言が福岡県の方言にそっくり・・・
もしくは、福岡と広島の中間の言葉が山口なのか? うん、まさにそんな感じ・・・

17歳の少年が主人公で、複雑な家庭環境からくる苛立ちとか怒り、また解決できない血筋の問題。
観ていて気分が落ち込むほどの惨めな青春です。。。。

なんだろう。テーマが血縁とか蛙の子は蛙とか、父親の姿を反面教師として成長できない子の悩み。
そして自分も嫌っていた父親のようになるっていう恐怖感や強迫観念・・・

もう一度いいます、酷い青春だ・・・

映画「パッチギ」もそんな民族問題、血筋の悩みがテーマで、それを乗り越えた感動があったが。
この作品にはそれが無い・・・感動っていうよりもラストの彼女といる場面で少し、「ホッとした」感覚。
最後は希望のある終わり方なので救われた感じです。

しかし光石研の演技は生々しい・・・方言がよく理解できるので、すごく怖い人物像が印象的でした。