MASTER PIECE

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桐島、部活やめるってよ

2013年08月19日 19時57分09秒 | 映画



久しぶりに観たDVD。

正直な感想ですが・・・よく意味が分からなかったけど、とっても印象深い作品でした。
どの辺りって言われると即答出来ませんが・・・

しかし現代の高校生も熱いですね(笑)桐島、桐島って・・・どれだけ桐島に振り回されているのか・・・

色々なネットのレビューを読みましたけど、現代版【ゴトーを待ちながら】みたいな解釈が多いですね。

まず、タイトルからして【桐島、部活やめるってよ】がもうすでに作品の事件性を表現している。
「えっ、あの桐島が部活をやめるの!!」という出来事で同級生が振り回されながら進むストーリーが面白い。
しかし肝心の桐島は基本出てこない(屋上から降りてくる後姿が少しあるだけ)

なんでしょうね、これって・・・イメージでは桐島っていう人物は学校でも誰もが気にかける人気者。
スポーツ万能で、友達も多いし彼女もいる、桐島を放課後に待っている親友もいる。
誰もがある意味,桐島と自分自身との関係を大事にしているので
【部活をやめるってよ】のいかにも人から聞いた噂話みたいな話でも周りの人間からしたら大問題。

それは桐島本人から直接聞いた話ではなくて、人から伝わって伝わって聞いた
都市伝説に振り回されている情報が氾濫した現代社会への皮肉でもあるようです(笑)

あと、3人で3オン3をやっている時に
「俺たちなんでここでバスケやっているんだろうね?」「桐島、待っている目的が無くなっているのにね」
このニュアンスはまさに【ゴトーを待ちながら】の主題だろうし
目的のために待っているのが待つこと自体が目的に変換しているのが面白い。(笑)

学校が舞台の青春映画で、登場人物がそれぞれ熱い思いを抱えているのは。
いままで多くあったと思いますが、なんでこんなにシュールでクールな作品なのだろうか・・・

前半で映画部、前田が顧問の先生に言った一言で「ロメロ知らないんですか?」はツボです(笑)
それは知らない先生のほうが悪いです(笑)

不思議な魅力を持った面白い映画作品でした。


ホテル・カリフォルニア

2013年08月06日 00時14分33秒 | 音楽



i-Tunesに入れていたのでなんとなく全曲聴いてみた。

夏本番なので・・・ホテル・カリフォルニア?ではけして無いです。
カリフォルニア=夏、というイメージはこの楽曲には皆無。
むしろ「人生迷っちゃったね~これからどうしようか・・・あれ!!目の前には不思議なホテルが・・・」で始まる
男の人生の後悔とさまよえる魂の再生がテーマのとっても哲学的な楽曲です(笑)

でもこの作品がとっても印象深いのは全編通しての哀愁のイメージっていうか
「楽しい事は全てやってしまったので・・・これからの時代を生きていく」っていうのが伝わる事だと思う。

なんでしょうねぇ~終わりの美学っていうのか、破滅からの再生が・・・不謹慎だけれど心にしみます(笑)

聴きだした時はぜんぜん知りませんでしたけど、ドラムのドン・ヘンリーがメインボーカルって知りませんでした。

ウエスト・コーストって個人的には【ドゥビーブラザース】が好みですけど
やっぱりイーグルスってなるとこの作品は音楽体験として外せないです・・・