MASTER PIECE

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ニューヨーク物語

2011年07月30日 23時04分38秒 | 音楽


このジャケットかっこいいです。
どっかの駅の改札口(TUNESTILES)での人物逹・・・
セレブな男女、黒人、ビジネスマン、女性、男性、おばあちゃんと孫。
ビリージョエルもとっても若い・・・

とってもドラマ性を感じてしまう・・・

音楽の方はとっても感傷的で良い楽曲が揃っている。
【SAY GOODBYE TO HOLLYWOOD】 【SUMMER HIGHLAND FALLS】
【NEWYORK STATE OF MIND】【JAMES】【I’VE LOVED THESE DAYS】など

うーん、とても感傷的です。素直に良い曲が揃っている・・・
しかし歌は上手いは、ピアノは上手いはで、このアルバムから【NYLON CURTAIN】までのアルバムは
全て持っています、十代の頃にもっとも聴いたアーティストであり
アメリカンポップスの偉大なアーティストだと思います。

黒い看護婦

2011年07月26日 21時51分08秒 | 書籍


読んだ感想・・・とてつもなく怖い。
平成11年に起こった保険金連続殺人事件のルポタージュ。

多分、日本でも何処かしらで毎日、殺人事件は起こっている。
その情報はテレビだったり、新聞だったり、今ではネットだったりと何かしら耳に入る。
正直にいってその情報は、人事のような感覚でまるで対岸の火事のように受け流す。
そして明日になれば、また違う殺人事件のニュースを聞くことになる・・・

そんなニュースに憤りを感じたり、理不尽な事件に悲しくなったりすることがありますが
怖さは感じない・・・何故か? 
この感情は何処かしら自分とは無関係の話だと思っているのでしょうね。

では自分の住んでいる生活圏で起こったとすればどうでしょうか?
例えば仕事が終わってマンションに帰り着いた時に駐車場にパトカーが止まっていて
隣の部屋の住人が連行されて行ったりとか・・・
小学校の先生が婦女暴行で逮捕されたりとか・・・
近所の不審火の放火犯人が、いつも行くスーパーの気のいいおばちゃんだったり・・・

そう、身近に起こる犯罪はとてつもなく怖い・・・

この著書の殺人事件の舞台は福岡県久留米市。
4人の女性の出身も柳川市だったり大川市だったり、私が良く知っている土地です。
久留米で2年ほど仕事していたし、柳川、大川も仕事の関係でよく知っている。
なにより久留米市は熊本からも近いのでしょっちゅうドライブがてら買い物に行く。
4人の女性が働いていた病院も仕事の関係で何度となく行っている・・・

いやぁ、怖いです・・・
人間の醜い部分とか、残酷な部分を垣間見るようなルポタージュでした。

鬼畜

2011年07月23日 18時10分17秒 | 映画


子供殺しの映画・・・

原作者の松本清張は重厚なテーマと切っても切れない親子の絆を見事に描いている。
原作も読んだけど、映画もどっちも素晴らしい。

映画の方はダメダメな親父を緒方拳が演じていて
鬼気迫る演技に本当に悲しくなってくる・・・
映画の最後まで本当にダメダメっぷりなので、役者の気迫に圧倒されます。
ほんと役者魂ってこうゆうのをゆうのかな・・・

【映画のラストの解釈について】

結局、長男の殺人未遂で父親は捕まってしまいますが。
長男と対面した時に長男の言った言葉・・・
あれは自分を殺そうとした父親に対しての決別の感情では無く。
どんなに酷い事をされても父親をかばう優しさだったんですね。
切っても切れない親子の絆の深さ・・・
たぶん松本清張はこの辺を主張したかったんだと思います。

とっても考えさせられる作品。
こうゆう重いテーマもたまには観てみるもんです。





ブリキの太鼓

2011年07月21日 00時01分38秒 | 映画


この作品も20代前半に観て衝撃的でした。
主人公のオスカルを演じたダーヴィット・べネントの怪演。
グロテスクな演出の数々。
奇想天外なストーリー。
文学的な反戦のメッセージ。

うーん、ドイツ映画ってこの作品しか知らない・・・

ブリキの太鼓って主人公が持っている子供のおもちゃです。
おもちゃゆえに簡単に壊れてしまう・・・
それを頑なに守ろうとするオスカル。
ブリキの太鼓=オスカルの純真な心。
大人の世界のエゴや思惑、汚い人間の本質を3歳で知ってしまったオスカルは
自分の意思で成長を止めてしまう・・・

これだけのストーリーだったら本当に奇想天外な男の物語なのだが
映画の終盤でみずからブリキの太鼓を捨ててしまい、また成長を始める・・・
この辺のくだりに文学的な要素と希望的な展開が
この映画を映画史に残る名作としている・・・

142分の大作ですが反戦メッセージを強調した作品ではなく
数奇な運命の男の話として観れるので、押し付けがましくなくて
面白い作品として観れるのでお勧めです。






アイランズ

2011年07月14日 21時54分44秒 | 音楽


最近聴き出してちょっと嵌っているアルバムです。
このジャケットだけじゃなんのことやら・・・と思う人が多いのかもしれません。
作品名はおろか、バンド名も書いてないのですから・・・

キング・クリムゾンの4作目のアルバム【アイランズ】です。
【島々】とゆう題名どおりとぉーっても癒し系の音楽ですね。
プログレってゆうよりもワールドミュージック、またはヒーリングミュージックみたいです。
特にこれと言ったインパクトがある強烈な楽曲があるわけではないけど
それぞれの楽曲のレベルが高いのでとっても聴きやすくてバランスが取れている感じです。

無人島に持っていくなら【クリムゾンキングの宮殿】や【RED】よりも
断然このアルバムですね。
海に沈む太陽を見ながら【プレリュード:かもめの歌】や【アイランズ】なんか聴いたら
美しすぎる旋律に
たぶん泣いてしまうんじゃないだろうか・・・