MASTER PIECE

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AKIRA

2013年09月25日 22時27分05秒 | 映画



久しぶりにDVD観ましたが、まぁ~凄い作品ですね。

これが1988年の作品ってのは・・・どんだけ日本のアニメってクオリティーが高いのか(笑)

でもってメッセージ色が強くて、哲学的で・・・それだけではなくてストーリーも面白くて
作画の表現も凄すぎます・・・

まぁどんな映画作品も、私としては登場人物の青春が普遍的なテーマって思っていますので
金田と鉄雄の繊細な関係と友情や愛情が感じられる描き方は、やっぱり普遍的な青春映画ですね。

しかし全てにおいて破壊されるシーンが多くて爽快感すら感じます。
老人みたいな子供の実験体はやっぱり不気味・・・っていうかインパクト強すぎです(笑)

ラストはなんて清々しいんだろうか、すべての破壊が終わった後の清々しい金田の表情が印象的。

そこから再生の物語が始まるかのように・・・


リリイ・シュシュのすべて

2013年09月19日 21時11分05秒 | 映画



やっと観ました岩井俊二監督の作品。

【ピクニック】【ラブ・レター】【四月物語】ときて4作品目です。

中学生の淡々とした日常の中に起こる出来事。

万引き、いじめ、暴力、差別・・・ここまではまだいいのだけれど。
売春、自殺、強姦、殺人・・・(もう耐えられないです)笑

これがリアルな現実って事ではないとは思うが
岩井監督の映像美っていうか、詩的なセンスに引き込まれる。

主役の少年を演じた市原隼人の演技が初々しくて、正直素晴らしいです
無口な少年の心の拠り所はネットの中のコミュニティーとリリイ・シュシュの音楽だけ。
孤独な思春期の少年の感情がよく表現されていて、感情移入出来る部分が多くあり
観終わった後の余韻が凄く残る作品ですね。

これって映画作品としては救いようが無い鬱作品って言われていますが

私的には全然OKな範疇でした・・・(やっと映画的感想が本来の調子に戻ってきた感じです)

一部だけで捉えると悲惨なんですけど
全体的な作品のクオリティーとしては最高に完成された作品でした。


ナッシュビル

2013年09月11日 22時27分01秒 | 映画



ロバート・アルトマンの群像劇。

なにしろ160分ある作品なので3日間かけて観ましたが・・・
全体的な感想は、THE70年代ってところでしょうか。

カントリー音楽業界に携わるミュージシャンやマネージャー、興行師や裏方の人々が織り成す群像劇。

正直いって退屈です(笑)

まぁアルトマン作品ってのは基本的にはアメリカ人には受けて、日本人には受けない作りなので
コアな映画ファンでなければ接点無くても大丈夫です(笑)

でも風刺してあるところはちゃんとあって、これはもうカントリー音楽業界自体の風刺や政治的な皮肉などなど。

基本、まじめな監督なんだと思います。

【ショート・カッツ】や【マッシュ】ほどのインパクトはありませんが

全体的にテンポがだるいので、それでも大丈夫だという人は観てみてください。


SLANG

2013年09月10日 01時19分44秒 | 音楽



英国のハードロックバンドDEF LEPPARDのアルバム【スラング】です。

1月に東京に行った時に中古CDショップで見つけて即購入。

前作の【ヒステリア】や【アドレナライズ】に比べたら路線変更の問題作と言われましたが
いやいやなんの・・・奥深いアルバムですね(笑)

ジャケットからして女性の顔の中心にうっすらと浮かぶ菩薩のシルエット。
メンバーは東洋の哲学や思想を意識しているって事ですけど、どうでしょうか。
内容的にはまとまったDEF LEPPARDの音楽そのものなんですけどねぇ~。

基本的にいい楽曲が多いです・・・今までの作品が陽なら陰の部分のスタイル。
それはそれで作品としての完成度は高いし、変に弾けている感じがしない、言うなれば成長したバンドの一面でもあります。

これが嫌いという人も多いんでしょうけど・・・なぜか勿体無いですねぇ~

私はこれが欲しくて東京のCDショップ3件は探し回りましたよ。(暇人)



古典的ハードロックの2枚

2013年09月09日 23時57分59秒 | 音楽



DEEP PURPLEの【IN ROCK】です。

最近洋楽聴いていないなぁ~と思ったので、リッチー・ブラックモア師匠の狂ったギタープレイが聴ける
2作品を連続で聴いてみました(笑)

うん、やっぱり好きです!! このドライブ感とメンバーの個性がそれぞれ主張している演奏力の妙。
なんていうのでしょうか・・・今聴いてみても荒々しさの中にがっちりまとまった楽曲のポテンシャルの高さ。

【CHILD IN TIME】のギタープレイなんて好き勝手弾いているようで最後に合わせてくるのにはリッチーのセンスが凄すぎます。
【FLIGET OF THE RAT】も【HARD LOVIN MAN】も「俺がリッチー・ブラックモアだ!!なんか文句あっか!!!」みたいに
自己主張が強いのですが、神がかり的にドライブしているなんて・・・最高に気分が高揚する(笑)

まぁ文句がつけようが無いほど名盤です。



【MACHINE HEAD】

これも好きなんですが、前作よりも音に奥行きがあって、それぞれの演奏がよりはっきりと聴こえますね。
実際にスイスのホテルの廊下で録音されたとの事実は有名な話。
この作品を有名にしたのは、やっぱり一曲目の【HIGHWAY STAR】と【SMOKE ON THE WATER】なんだろうけど
【PICTURES OF HOME】や【LAZY】も他の楽曲に比べても遜色ない名曲です(笑)

結局、私の音楽体験はこの時代のロックの後追い世代なのですが・・・今、聴いても全然新鮮ですね。

当時に知った様式美のロックってクラシックから来ているのって英国風でかっこいいと思っていました(笑)

ところでジミー・ペイジのギターよりもリッチーのギタースタイルが後世のギタリストに影響大ってのは
なんなんでしょうか? やっぱり様式美(クラシカルなフレーズ)が大衆に好まれるって事か・・・やっぱり。

久しぶりに聴いたけど、うん、結局は2枚とも名作ですね。