MASTER PIECE

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ファイトクラブ

2011年12月26日 20時46分12秒 | 映画


久々に観直したけど、最初観た時の衝撃は今回も変わらなかった・・・
うん、ぶっ飛んでます・・・まさに90年代の【時計じかけのオレンジ】

謎解きやシークエンスは色んなネットの情報で溢れていますので多くは書きませんが
この映画の主人公は名前が無かったんだね、無いと云うよりも最後まで明かされない。
そして没頭の銃を突きつけられた主人公の独り語りで始まり
そのシーンへ繋がるまでの回想だったとは・・・

印象深いのはボブが死んだ時のシーンで
「騒乱計画の為に死んだ者は名前がある」とゆうセリフ。
これは生きている時は騒乱計画には名前など必要ない人間だったのだが
事を成し遂げた(騒乱計画の為に犠牲になった)人間には名前があるとゆう事。

うーん深いです・・・とても哲学的です。

あと、ルーの店から出てきた時のブラッド・ピットのタバコの捨て方がカッコ良過ぎる・・・
CGと思える位、奇麗な放物線を描きながら画面の手前に落ちてくる。
思わず「おぉっー」って声を出してしまった・・・

多くのテーマがこれほどまでに上手く収まっていて全く無駄がない映画はそうそうない。
それをエンターテイメントで仕上げるデイビッド・フィンチャーの手腕は流石です・・・

多分10年後も20年後も観直すと思う。
名前があって生きていればの話だけどね・・(笑)


マイ・バック・ページ 書籍

2011年12月21日 00時10分58秒 | 書籍


映画の後に原作本を読んでみた。

当たり前だが映像と書籍では別物です。
映画のエピソードはこの本の後半部分の一部を主体としている。
副題に【ある60年代の物語】とあるように
一人の男の青春回想録となっているのがこの本の面白くて魅力的なところです。

物語は1969年一月に起こった東大安田講堂事件から本題に入る。
当時の著者は朝日新聞の新米記者で実際にこの事件を取材した目撃者でもある。
卒業したとはいえ母校の若き学生達の行動に戸惑いを感じながらも
シンパシーを感じている自分の苦悩と当時の時代背景の記憶。

著書の回想ではこの事件を非合理的な運動とゆう川本氏。
文章の中でこの事件の事を「お前は誰だ」とゆう理念レベルの政治活動と書いてある。
さすが当時を体験している人物が持つとても説得力ある言葉です・・・

でも主題はそこじゃない、そうゆう日本の変革期に感じたり体験した青春の思い出が本書の魅力です。
今の時代に生まれた若い人が読んでも共感出来る部分が多くてとても読みやすい本でした。
そう考えるとたしかに伝説的な回想録でした。

フットボールの犬

2011年12月16日 22時55分24秒 | 書籍


世界のサッカーが好きです。
特にヨーロッパのモダンサッカー、トータルフットボールの世界。
かといってスペインやイングランド、イタリアなどのメジャーなリーグにはあまり興味なし・・・
ユーゴスラビア共和国の時代から東欧のサッカーに興味を持ちました。
その影響はストイコビッチやボバン、ミヤトビッチとか監督のオシムなどの人物達。

本来、政治とスポーツは別物ですが東欧は政治に翻弄された歴史があり
本当の意味で代表戦は国の威信を賭けた代理戦争を呈していました。
その時の選手のメンタリティーとか境遇に深く興味を抱いたのが始まりです。

今でもセルビア、クロアチア、スロベニアなどのサッカーには興味がありますね。

本書はヨーロッパのサッカーのルポタージュです(1999~2009)
日本人の宇都宮徹壱さんの目から見た世界のサッカー事情。
まぁ良い面も悪い面も書いてあり歴史的に繁栄したサッカーもあれば衰退したサッカーもある事がよく分かる。
そんなヨーロッパの国でもフェロー諸島やマルタとゆうあまり知識がない国のサッカー事情も紹介してあり
とても興味深い書籍ですね。

サッカー好きには堪らなく興味深いルポタージュでした。




ソウルフード

2011年12月16日 18時43分15秒 | その他


福岡県大牟田市のソウルフードはお好み焼きらしい・・・
らしいとゆうのはそんな事実は今まで知らなかった。

もちろん有名な店がある、その名も【高専ダゴ】
高専は大牟田市にある有明高専です、(レベル高い高校)
その高専の近くにあるお好み焼き屋が高専ダゴ。
元々別の名前があったのかもしれないが、愛称が店の名前になり
福岡県、熊本県とチェーン展開している会社です。
その影響か、大牟田市のソウルフードはお好み焼きで
本店は熊本県にあるとゆうちょっと複雑な環境です・・・

私は大牟田っていったらイカ弁当を思い浮かべる。
大牟田市のいしい商店の中にあるイカ弁当。
熊本市に住んでいながら無性に食べたくなる時があります。
甘辛ガッツリの弁当で店独自のタルタルがイカゲソと絶妙に絡まって非常に美味い!!!

この時はカロリーやコレステロールなんて無視です(笑)
元々大牟田市は炭鉱や工業で栄た街。
こうゆう労働者がガッツリ食べれるB級グルメが受けたんでしょうね。

イカ弁当はこれです。



しつこいほどのタルタルってこの弁当以外食べたことないです(笑)


ナチュラルハイ

2011年12月15日 22時01分58秒 | 書籍


20歳の時に初めて車を購入した。
当時は愛知県に住んでいて、ゴールデン・ウィークの休みを利用して
千葉は成田に住む高校の同級生の所に遊びに行く計画を立てた。

東名高速で東京まで約3時間、午前中に出発して昼過ぎには着く予定でした。
当時はカーナビも携帯も無い時代で頼るのは全国ロードマップのみ・・・

初めて自分の車で行く東京方面は土地勘も道路状況もなんにも知らない。
少し考えれば千葉方面へは高速を乗り継いで行けば問題なかったのだが。
無計画の若気の至か、東名を降りて都会のど真ん中へ入ってしまった・・・・

知らない土地で完全に迷子状態になってしまった。
色々人に聞いたりして千葉方面の首都高速に乗ったのが夕方5時ぐらいだったかな。
知らない土地と焦る気持ちでほとほと疲れ果ててしまっていた・・・

首都高に入って車は大渋滞中。
「もう今日はどっかで休もう」・・・と諦めの気持ちが少し出てきた時
目の前に物凄くでっかい夕日が見えた。
その時の感情を説明するのはとても難しい・・・その時の夕日がとても美しく見えた・・・
見慣れた夕日がこんなにも美しくて絶対的な存在だったのかと・・・

太陽が西に沈むとゆうのではなく、地面に溶け込む感じ・・・
太陽の光が全身を包み込み光と一体化した不思議な気持ち。
自分の体が分子レベルで分解され、意識だけが束縛する体から抜け出た感覚。

その時はとても幸せな気持ちで泣いていました・・・・

この時の不思議な感覚は現在までも一度だけです。
後からナチュラルハイとゆう人間が持っている感覚だと知りました。

【ナチュラルハイ】を読むとその時の感覚がよく理解できます。

この時の感動は出来ることならもう一度体験してみたいですね。