MASTER PIECE

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東京事変 大発見

2011年06月30日 18時12分38秒 | 音楽


最早、購入して聴いてみた。

前作の【スポーツ】もバラエティに富んだアルバムだったけど
今作は更に洗練された作りになっている印象です。

もうここまでくると、東京事変は非常にクリエイティブなバンドの一つであり
椎名林檎の才能だけでは成り立たっていないし
個性のぶつかり合いが上手く化学反応した稀有なケースと言える。

【それでも椎名林檎は、ソロや個人でのコンサートでは恐ろしい程の才能を発揮するので参る・・・】

椎名林檎に関して言えば彼女の引き出しの多さには
何処からそんな音楽のバックグラウンドがあるのか?とゆうほど多彩ですね。
かってビートルズで洋楽体験が始まったとゆう人は多いはず・・・
そのビートルズは当時同じ時代のどのバンドよりも音楽の幅が広かった
変化に富んだバラエティさが強みだったと思う。

そう、時代の変化を取り入れて自分の物に出来る人が生き残れるんだね。
私にとっては思っていた以上の高評価のアルバムでした・・・

地雷を踏んだらサヨウナラ

2011年06月27日 23時00分09秒 | 映画


戦場カメラマン、一ノ瀬泰造の生涯を映像化した作品です。
もともと同名の書籍が基になっているんですね。

観た感想は普通に良い映画でした・・・

世界中では何処かしらで戦争や紛争が起こっている現実。
そんな中に身を置く若者の魂の軌跡。
こう書くと凄く崇高な感じがするが・・・うん、実際にそんな感じです。

主演の浅野忠信の演技は自然で凄い存在感でいいね。
まさに的役だと思う。
そして主人公の目的が当時カンボジアでクメール・ルージュが支配していた
アンコール・ワットの写真をを撮る事。
映画のセリフでも主人公が言っています。
「何故アンコール・ワットか分からない・・・」
「でも、大切な人が死んでいく度に」
「アンコール・ワットへの想いが強くなっていく」
「日本を出てからずっと探していた何かが・・・
あそこに行けば全てが解決するような気がしてきたんだ・・・」

うーん、何か自分でも分からないけど内なる衝動が突き動かすって・・・
計画性の無い大バカ者と取るよりも、純粋に自分の衝動に正直な性だと思う・・・
この辺の人物像には共感してしまいます。

でもって映画の題名ですが
「サヨウナラ」ってカタカナですよね。
「さようなら」ではちょっと悲壮感漂うけど
「サヨウナラ」って又逢うまでの一時的な別れのニュアンスがする。
物語は多くの出逄と別れが描かれていますので
ラストの一ノ瀬泰造の言葉【ONE STEP ON A MINE IT´S All OVER】が
悲壮感なくていいです・・・うん、素晴らしい別れ方・・・

とってもいい映画でした。

深海

2011年06月22日 12時26分06秒 | 音楽


ミスチルの曲【蘇生】がBBCのドキュメンタリー映画【ライフ】の日本版テーマソングに・・・
凄いですね、もう10年ほど前の曲ですよ。

ミスチルのアルバムで最初にきい聴いたのがこの【深海】です。
当時は【ボレロ】が大ヒットしていたのに、CDショップにはこの【深海】しか無かった【笑】
まぁ流行には完全に逆向していましたね。

でもってこの【深海】ですが、ゆうなればコンセプトアルバムです。
人間の深層心理に深く潜り込むとってもダークな歌詞と籠った音
一曲目のイントロ【DIVE】から【シーラカンス】への移行なんてまさにプログレ的展開。
もうこの時点で日本のJポップ的バンドのイメージから
ただものでは無い不陰気を持った凄いバンドと思いましたね。

それから出るアルバムは次々に購入しましたね、でも私の想いとしては
アルバムに収録される楽曲単体では素晴らし曲が有るものの
トータル的完成度ではこの作品を超えるのは有りません、残念ながら・・・

ミスチルのイメージとしては【希望】【勇気】【愛】【ポジティブ】でしょうけど
暗い不陰気が好きとゆうのはひねくれた感想なのかなぁ・・・

でも、好きです、この作品。

ジョゼと虎と魚たち(文庫)

2011年06月03日 23時48分38秒 | 書籍


思い切って小説も読んだ。
時間にして30分程度の短い小説。

最近、映画を観て小説を読むパターンが多い気がする。
本屋にも文庫の棚には【映像化コーナー】なる専用の棚があって
映画=書籍はマーケットの一体化していますね・・・
出版が角川文庫なので
こうゆう商売は積極的なのかも知れないです。
【読んでからみるか?みてから読むか?】
このキャッチコピーは今の若い人は知らないのでしょうね・・・(古い)

さてこの田辺聖子の小説ですが
文学作品は映像作品とは本来別物ですが、世界観が共通しているので違和感が少ない。
映画では恒夫の感情が中心なのに対し
小説はジョゼの感情が中心に感じました。
ゆうなればそれくらいなものです。

30ページ足らずの中にも十分な表現力があり世界観があります。
本を読むことが好きな人は文体の表現力と世界観に
カタルシスを感じるのでしょうね、まぁ私もそうです。

映画のほうも、よくこの世界観を表現しているなぁと思いました。
でも小説はまったく違った余韻を感じる、それだけでも読む価値があります。