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ナチュラルハイ

2011年12月15日 22時01分58秒 | 書籍


20歳の時に初めて車を購入した。
当時は愛知県に住んでいて、ゴールデン・ウィークの休みを利用して
千葉は成田に住む高校の同級生の所に遊びに行く計画を立てた。

東名高速で東京まで約3時間、午前中に出発して昼過ぎには着く予定でした。
当時はカーナビも携帯も無い時代で頼るのは全国ロードマップのみ・・・

初めて自分の車で行く東京方面は土地勘も道路状況もなんにも知らない。
少し考えれば千葉方面へは高速を乗り継いで行けば問題なかったのだが。
無計画の若気の至か、東名を降りて都会のど真ん中へ入ってしまった・・・・

知らない土地で完全に迷子状態になってしまった。
色々人に聞いたりして千葉方面の首都高速に乗ったのが夕方5時ぐらいだったかな。
知らない土地と焦る気持ちでほとほと疲れ果ててしまっていた・・・

首都高に入って車は大渋滞中。
「もう今日はどっかで休もう」・・・と諦めの気持ちが少し出てきた時
目の前に物凄くでっかい夕日が見えた。
その時の感情を説明するのはとても難しい・・・その時の夕日がとても美しく見えた・・・
見慣れた夕日がこんなにも美しくて絶対的な存在だったのかと・・・

太陽が西に沈むとゆうのではなく、地面に溶け込む感じ・・・
太陽の光が全身を包み込み光と一体化した不思議な気持ち。
自分の体が分子レベルで分解され、意識だけが束縛する体から抜け出た感覚。

その時はとても幸せな気持ちで泣いていました・・・・

この時の不思議な感覚は現在までも一度だけです。
後からナチュラルハイとゆう人間が持っている感覚だと知りました。

【ナチュラルハイ】を読むとその時の感覚がよく理解できます。

この時の感動は出来ることならもう一度体験してみたいですね。