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2011年12月21日 00時10分58秒 | 書籍


映画の後に原作本を読んでみた。

当たり前だが映像と書籍では別物です。
映画のエピソードはこの本の後半部分の一部を主体としている。
副題に【ある60年代の物語】とあるように
一人の男の青春回想録となっているのがこの本の面白くて魅力的なところです。

物語は1969年一月に起こった東大安田講堂事件から本題に入る。
当時の著者は朝日新聞の新米記者で実際にこの事件を取材した目撃者でもある。
卒業したとはいえ母校の若き学生達の行動に戸惑いを感じながらも
シンパシーを感じている自分の苦悩と当時の時代背景の記憶。

著書の回想ではこの事件を非合理的な運動とゆう川本氏。
文章の中でこの事件の事を「お前は誰だ」とゆう理念レベルの政治活動と書いてある。
さすが当時を体験している人物が持つとても説得力ある言葉です・・・

でも主題はそこじゃない、そうゆう日本の変革期に感じたり体験した青春の思い出が本書の魅力です。
今の時代に生まれた若い人が読んでも共感出来る部分が多くてとても読みやすい本でした。
そう考えるとたしかに伝説的な回想録でした。