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黒い看護婦

2011年07月26日 21時51分08秒 | 書籍


読んだ感想・・・とてつもなく怖い。
平成11年に起こった保険金連続殺人事件のルポタージュ。

多分、日本でも何処かしらで毎日、殺人事件は起こっている。
その情報はテレビだったり、新聞だったり、今ではネットだったりと何かしら耳に入る。
正直にいってその情報は、人事のような感覚でまるで対岸の火事のように受け流す。
そして明日になれば、また違う殺人事件のニュースを聞くことになる・・・

そんなニュースに憤りを感じたり、理不尽な事件に悲しくなったりすることがありますが
怖さは感じない・・・何故か? 
この感情は何処かしら自分とは無関係の話だと思っているのでしょうね。

では自分の住んでいる生活圏で起こったとすればどうでしょうか?
例えば仕事が終わってマンションに帰り着いた時に駐車場にパトカーが止まっていて
隣の部屋の住人が連行されて行ったりとか・・・
小学校の先生が婦女暴行で逮捕されたりとか・・・
近所の不審火の放火犯人が、いつも行くスーパーの気のいいおばちゃんだったり・・・

そう、身近に起こる犯罪はとてつもなく怖い・・・

この著書の殺人事件の舞台は福岡県久留米市。
4人の女性の出身も柳川市だったり大川市だったり、私が良く知っている土地です。
久留米で2年ほど仕事していたし、柳川、大川も仕事の関係でよく知っている。
なにより久留米市は熊本からも近いのでしょっちゅうドライブがてら買い物に行く。
4人の女性が働いていた病院も仕事の関係で何度となく行っている・・・

いやぁ、怖いです・・・
人間の醜い部分とか、残酷な部分を垣間見るようなルポタージュでした。