MASTER PIECE

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転校生

2011年07月08日 22時50分20秒 | 映画


これ1982年の作品なんですねぇー。
82年といえば物心ついて映画館で映画を観だした頃でした。
【ET】【ドラゴン口ード】【ロッキー3】などなど・・・
この作品はテレビで何度となく観ましたが手持ちのDVDでは初めてです。

古い作品ですのでDVDで観ても所々にフィルムをつなげる時に出来る通称【タバコの焦げ跡】がありますね。
うん、時代を感じます。

青春映画の傑作には間違いないです、ハイ。
少年時代のほろ苦い思い出がこの映画とオーバーラップして
とってもノスタルジーな感覚になってしまう。
通常ありえないSFチックな設定(男女の体が入れ変わってしまう)なのに
それがメインの話ではなく純愛がメインなのがいいです。

改めて観たけど、主人公の二人、その家族と友達や、尾道の人々など
生活の中にとても生き生きとしているのを感じる・・・
この映画の生命力や躍動感はなんだ?と思った時に
ストーリーの主題にあまり関係無い
斉藤一美のおばあちゃんの十三回忌の法要のシーンだと思いました。

普段の日常の生活の中で死など普通は考えない・・・
明日の仕事の事、休日の遊びの事、自分や家族の将来の事・・・
死を想うのは実際に死に関わった時です。
身近な人の死があって人は死を考える・・・
当たり前の事だけど人は死を考えた時に、生も実感するんですね・・・

そう考えると主人公二人も家出して(といっても一泊だけですけど)
心中を意識したシーンは、生きる事を考えさせられる重要なシーンですね。

うん、両極端の死と生のイメージ。とっても哲学的です、この作品。