クリスマス・イブにキリストを題材にした作品を観てみました。
私の大好きなウィレム・デフォーがキリストでユダがハーベイ・カイテル。
キリストを断罪するピラト総督にデビッド・ボウイという俳優陣・・・
監督は巨匠マーティン・スコセッシです。
観た感想、非常に興味深く面白い作品です・・・
本来のキリスト信仰は別にして映画作品としては完成度がすこぶる高いと思う。
題名にもあるように【誘惑】とは本来キリストが救世主である以前に人間としての【欲望】を描いている。
その欲望は作品を観る限りでは悪魔の罠でした・・・って本当に悪魔は厄介者です(笑)
悪魔が仕掛けたキリストのパラレルワールド・・・
キリストは救世主にはならずマグダラのマリアと結婚。
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その後キリストの教えを説く人物を批判。
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死の間際にユダと再会し、かつての使徒から批判される。
それが人間キリストとして人生を全うしたキリストの欲望だったのか・・・
処刑されることで神の子になった人間キリストの苦悩とは?
うん、非常に解り易い解釈でドラマチックな展開。
エンドロールのピーター・ガブリエルの音楽はトリップするような不思議な感覚でビックリです(笑)
あくまでもフィクションの世界ですが映画作品としては面白い作品でした。
こちらの映画観た事は無いのですが、なんとなく題名を知っていました。
イエスって聖書では、欲望という面に関して完全に普通の人間とは違って、
欲望自体を完全否定していますよね。欲望を持つ事=罪という・・・。
あの感じが現在主流のキリスト教会の告解のシステムとか、
厳格性の起源なんだなあとは思いますが、
それにしても欲望を無に帰すってことが出来る人間ているのかなと常々思ってます。
私自身はクリスチャンなので、たぶん本当にイエスっていうのは人智を超えた者で、
欲望を理解はするが自分はそれに囚われない存在だったのではと思っています・・・。
私の記事では主をキリストと表現しましたが
nonさんのコメントは一貫してイエスでしたね・・・
気になったのでウィキペディアで調べたら
イエス・キリストがフルネームではなくて「油を注がれた聖なる王イエス」との意味でした・・・
基本的な事を知らずに恥ずかしい・・・
作品自体は歴史がこうだったら・・・のある意味SFですが、主張してあるところもしっかりあって良作だと思いました。
あえてnonさんにはお勧めしません(笑)
でも観られたらぜひ感想を聞きたいですね