MASTER PIECE

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ニンフォマニアック

2020年07月09日 23時44分09秒 | 映画


ラース・フォン・トリアー監督のヘンテコ作品(笑)

一人の女性が路地裏に倒れている。 通りかかった親切な老人が心配している。
「救急車を呼んであげる」 
「救急車は必要ないわ、部屋で休ませてほしい・・・出来ればミルク入りの紅茶もお願い・・・」
女性は老人が住む家に招かれ、ベッドで彼女(ジョー)が人生の遍歴を語り始める・・・・

子供のころにオナニーを覚えて。
ローティーンで自分から処女を捨てて。
中学で友達とセックスの経験を競い合い。
高校でセックスクラブを立ち上げ。
社会に出て時間差で多くの男と付き合い。
不倫をして、相手の家庭を崩壊させ。
就職した会社のボスが処女を捨てた相手で。
結局彼と結婚し、子供を産んだ後に不感症になりました。

そこからの彼女はエクスタシーを取り戻す為に。
黒人の男をナンパして3Pをしたり。
SMにはまってお尻を鞭で叩かれたり。
裏社会に入って、借金の取り立てをしたり。
十代の少女とレズビアンな関係になったり・・・・

一番印象深いシーンが、依存症の治療で、グループ討議をしている時に。
「私は、あなた達と違って、セックス依存症ではない!!」 
「私はニンフォマニアック(色情狂)なのよ!!!」っていう宣言(笑)

ここまで自分の欲望に正直で信念がある生き方をしている彼女(ジョー)に尊敬の念さえ覚えてしまう。

最後は親切に彼女を介抱して部屋で休ませた老人が実は童貞で
いきなり豹変して彼女を襲ったので、彼女は老人を拳銃で撃ち殺しておしまい・・・
ラース・フォン・トリアーらしい鬱な終わり方。

人間はやっぱり性善説よりも性悪説の存在でした・・・っていうオチ。

作品全体でエロい感覚で観ると楽しくないです、人間の欲求(食欲・性欲・睡眠欲)の性欲を突き詰めると
こういう哲学的考えもありなのかな・・・

なかなか奥深い(?)メッセージの作品でした。

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