戦場カメラマン、一ノ瀬泰造の生涯を映像化した作品です。
もともと同名の書籍が基になっているんですね。
観た感想は普通に良い映画でした・・・
世界中では何処かしらで戦争や紛争が起こっている現実。
そんな中に身を置く若者の魂の軌跡。
こう書くと凄く崇高な感じがするが・・・うん、実際にそんな感じです。
主演の浅野忠信の演技は自然で凄い存在感でいいね。
まさに的役だと思う。
そして主人公の目的が当時カンボジアでクメール・ルージュが支配していた
アンコール・ワットの写真をを撮る事。
映画のセリフでも主人公が言っています。
「何故アンコール・ワットか分からない・・・」
「でも、大切な人が死んでいく度に」
「アンコール・ワットへの想いが強くなっていく」
「日本を出てからずっと探していた何かが・・・
あそこに行けば全てが解決するような気がしてきたんだ・・・」
うーん、何か自分でも分からないけど内なる衝動が突き動かすって・・・
計画性の無い大バカ者と取るよりも、純粋に自分の衝動に正直な性だと思う・・・
この辺の人物像には共感してしまいます。
でもって映画の題名ですが
「サヨウナラ」ってカタカナですよね。
「さようなら」ではちょっと悲壮感漂うけど
「サヨウナラ」って又逢うまでの一時的な別れのニュアンスがする。
物語は多くの出逄と別れが描かれていますので
ラストの一ノ瀬泰造の言葉【ONE STEP ON A MINE IT´S All OVER】が
悲壮感なくていいです・・・うん、素晴らしい別れ方・・・
とってもいい映画でした。
衝動ってきっとこういうものなのだろうなぁとかんじる映画であります。
ちなみに、私の実家が映画に写ってます。(笑)
とにかく行ってみないと答えは見つからない
そんな純粋な若者の映画でした・・・/m_0068/}
ちなみに泰造が佐賀に帰って来て路を奥から
歩いてくるシーンですか?
小学校の図書館にこの本が有ったのを覚えてます。