MASTER PIECE

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セブン

2016年04月03日 23時41分59秒 | 映画



DVDで初めて観ました。
いやぁ~観る者の感情を揺さぶって心を抉り取る鋭利な作品でした。(笑)
正直にいうと映画としては極上に完成度が高い作品だと思います。

キリスト教の贖罪(七つの大罪)憤怒・嫉妬・高慢・肉欲・怠惰・強欲・大食をテーマに起こる猟奇的殺人事件。

この映画に関して色々な解釈がネット上に反乱していますが、私が見た限りでは一つの疑問を記したいと思う。

「連続殺人計画の破綻?」

サマセットとミルズが犯人のジョン・ドウの部屋に行き着いたのは偶然だったと思う。
FBIからの図書館利用(貸し出し本の利用者履歴)の情報を得てサマセットとミルズはジョンの部屋に行くが
そこはあくまでも参考人の事情聴取だったはず(この時点では犯人かどうか分からない)
二人の刑事が部屋の前に居合わせた事でジョンは思わず銃を発砲してしまう。
この時点で(七つの大罪)の犠牲者は3人。
それまではミルズ刑事を巻き込んでの計画は無かったはず・・・
一年以上もベットに縛り付けて死に至らしめようとした計画性があり常軌を逸脱した執念深さがある犯人なのに
たった7日間の話としてはどう考えても計画的には無理っぽい気がします。

(七つの大罪)を完結するために計画を修正したっていう事?そんな頭がいい柔軟な考えを持つ人物だったらできるのか?
いやいや・・・どう考えても無理でしょ・・・(笑)

あとラストの箱のシーンなんですが、箱の中身の描写が皆無であえて見せないところが極上の演出。。。
箱の中を見たサマセットが驚愕してすべてを悟ったようなシーンもあるが
それがミルズの妻の首だとは一言も言っていない。。。ジョン・ドウから妻の首だという言葉もあったけど
残忍で連続殺人犯の言葉が本当かどうか疑わしいのに、確認する前に(憤怒)でジョン・ドウを殺害してしまう。
結局、ミルズにもキリスト教の贖罪を背負わせたって事か。。。凄い演出ですね。

監督のデヴィッド・フィンチャー天才だと思う。(笑)

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