花鳥虫風月

α9とX100Vで、主に京都の花鳥写真で綴る重め写真ブログ。

花鶏 4

2008年12月17日 21時36分37秒 | 
2週間前だったら綺麗であっただろう紅葉の木の上にアトリの野郎ども。
ちりちりになった楓の葉と灰色の幹と、アトリの色が地味ながら良い調和になっている。
もしこの楓が華やかなりせば、と夢想してみるのも一興だが、鳥が木の葉に絵面で負けてしまうようでは興を削ぐこと甚だしい。




別の日、別の場所でアトリのメス。
地味さはオスと同じくらいだが、こちらはしっとりした色使い。
かわいげのある雰囲気。

尉鶲 10

2008年12月16日 21時10分30秒 | 
おや、と思ったらそこにいるジョウビタキ。
道を曲がるとフトしたニアミスで鳥がすぐ近くにいることはしばしばあるが、そうした時に逃げ出すまでのタイムラグが野鳥としては群を抜いて長いのがこのジョウビタキである。
というようなことはもうたぶん何回か書いている。

今回の写真は、カメラの設定を感度iso1600に変えていたことを忘れたまま撮っていたのだが、それにしては驚くほど綺麗に撮れているのがポイント。
生画像(6048*4032pix)を50%縮小、色ノイズをごまかして、1280*853pixにトリミングしたのがこの画像だ。
背景の明度ノイズは気にならないこともないが、鳥本体のディティールは今までのジョウビタキ写真の中で一番綺麗に撮れている。なんだか腹が立つ。

失敗写真ではあるが、光の具合などの条件が良ければ、どんどん感度を上げても個人的に気になる部分の画質には影響の無いことが学べた。
なお、生画像(6048*3042pix)もこちらでアップさせていただいている。

白腹 6

2008年12月15日 21時51分47秒 | 
今年も渡ってきたシロハラ。
まだ気が張っているのか、常のように地面を歩かず、木の枝を飛びわたっている。
サンシュユの赤い実がたくさん実っているが、食べている様子ではなかった。

写真的には、くちばしの先が手前の実で隠れたのが残念。
しかし画面の色は地味なので、目立つ部分に派手な赤があるのは悪くない。
朝の光が胸を青白く縁取っているのはとても良い。
目の黄色いアイリングは、元写真ではキッチリ肉いディティールが写っているが、縮小したらツルっとなった。むしろその方が見た目には良いか。

青啄木鳥 3

2008年12月14日 20時55分37秒 | 
久しぶりにアオゲラ。
堂々とした体躯ではあるが、動作は堂々としていないので写真のシチュエーションが厳しい。



本当に偉そうな顔つきをしている。が、落ち着きは全然ない。

ずいぶん遠く高いところにいたので、写真は両方とも半分ほどにトリミングしている。
アオゲラはそれなりに大きい鳥なので大きめに写るが、もう少し近くでじっくりと見たいものだ。

瑠璃鶲 10

2008年12月13日 21時22分03秒 | 
冬鳥のシーズンに突入していた。
まだ、いつもの所に青く熟したルリビタキはいなかったが、ごく近くの他の所で、たぶん若オスのルリビーを見ることができた。
微妙に目の後ろから青っぽい。




このようなメス・未熟オスのルリビーは探してみると意外に色んな所で目にすることができるが、キレイな青色の熟オスはまだ、いつもの所でしか見たことがない。
今シーズンも見られる保障は無いわけで、去年一昨年の例にならってくれることを祈るのみである。

背黒鶺鴒 7

2008年12月10日 22時23分25秒 | 
川原の石から石へ飛び渡るセグロセキレイ。
何を目的として、こう落ち着きなく飛び回るのかは傍で見ていてもわからない。



先日のキセキレイ写真と同じ宇治の川原。
この視線の先あたりで、つい先ほどキセキレイがハクセキレイに追い払われた時系列。
セグロとハクとキの関係は、キが弱いのは確定だがセグロとハクの間がよくわからない。

山茶花 5

2008年12月08日 21時49分08秒 | 秋冬の花
光に包まれるサザンカ。
曇り空を反射してピカピカ光る葉っぱをSTFレンズで滑らかにぼやかした図。

遠くの朱色は紅葉。



引いての図。
24-105Dレンズの曖昧な写りも捨てがたいが、高級レンズの完璧な写りは語る言葉がない。

サザンカもそろそろ終わりで、ツバキが早いものから咲いているが、名札が付いていないとやっぱりイマイチ区別がつかない。
これらは名札が付いているので問題なくサザンカ。

通天閣

2008年12月06日 22時53分33秒 | 夜景
大阪市立美術館の三井寺展を見に行った。
確かに良いものが多く素晴らしい展示であった。
ヤクザ臭い明王や、お稚児風というか美少年の如来など、ああいうタチの大寺院への私の偏見があるのは確かだが、生臭さと有り難さのバランスで絶妙に生臭い感覚がたまらない。

で、その場所の天王寺公園から久しぶりに四天王寺に行ってみようかと思っていたが、通天閣が近くに見えたので、そちらに行ってみることにした。



まだ日が高かったので、またすぐ近くの日本橋おたく屋さん通り(旧電気店街)も久々に歩いてみて、黄昏時あたりに戻った。



しかしここも、観光客用の場所はこの、ただ一画だけなことがカメラを持って歩いてみるとよくわかる。
更に奥の写真を撮るには、防塵防滴加工ではなく防瘴気加工をしてある本体(人間)が必要になる。私本体は品良く出来ているので、それにはサポート外だ。

寺を話の枕にしながら妙な展開の文章だが、私としては別に違和感なく歩き回れた一日であった。

公孫樹 2

2008年12月05日 21時11分57秒 | 秋冬の風景
雨をはじいて水玉を散りばめたイチョウの落葉。

そういえば、蝋的な質感をもつイチョウの葉は、滅多に虫食い穴もないし、色づく前に萎れてクシャクシャに枯れることもない。
落ちてからも尚しばらくキレイで、木の全体にタフな印象を与えている。

銀杏の果肉の臭気も生臭い生命力を、食べる種の中身のプリっとしたものも芳醇な生命力を思わせる。

それだけ多くを外に放つのは土壌の生命力のロスでもあろうが、全部足下に落ちて我が身と周囲に還元されるのだから、外への広がりが薄いだけで悪いことでもない。


紅葉 17

2008年12月04日 21時22分45秒 | 秋冬の風景
気がつけば12月。今年の紅葉は特に遅からず最近の平年並みのタイミングだった。
もう早かったものから順に終わっていっている。

写真は先の土曜のもの。この日は朝は快晴だったが昼には雨になり、明るい紅葉と濡れた紅葉と両方を撮ることができた。
無論、ずっと晴れていてくれた方が良かったが仕方ない。




こうなると楓やドウダンツツジなどでなくても鮮やか。
面積が広くて派手だ。
何の木かはわからない。




派手なのも食傷気味になった時に彩度を落として撮ったもの。
こういうのでも、雰囲気が違って良い。

黄鶺鴒 8

2008年12月03日 21時03分08秒 | 
すっくと立ってあたりを伺うキセキレイ。
遠くが気になるなら高いところに上がればいいのに。
と、思いつつ、良いシャッターチャンスがありがたい。
非常に姿の美しい鳥である。




別の所で別のキセキレイ。
このスタイルが基本形。

水面の赤いのは朱塗りの橋が水面に写っているもの。
もっとわかりやすく写れば尚良かった。紅葉であれば言うことがなかった。
まぁしかしこれでも悪くはない。
と思いながら見ていると、やはりハクセキレイに追い払われてどこかへ行ってしまった。

錦木の実

2008年12月02日 20時45分02秒 | 秋冬の風景
実に良く紅葉しているニシキギ。
枝に、矢の羽のように見えるピロッとしたものが付いているのが錦木の特徴。

実は小さいながら鮮やかな朱色で美しい。もっとも、葉の紅色も派手なので目立ったりはしない。

この木は、他の木と一緒に葉が全部落ちた頃、枝のピロピロが悪目立ちして存在感を放つが、紅葉も、新緑の頃もキレイだ。
初夏に咲く花が、あるのか無いのかわからないくらい地味なので損をしている。

山雀 16

2008年12月01日 21時56分47秒 | 
地面から垂直に立つ木に、さらに垂直に立つヤマガラ。
本当に、体重が全然ないんだなということをしみじみ感じられる図である。
ヤマガラは頭の模様の角度で、顔が笑っているように見えるような造作をしているので陽光の下が良く似合う。

足下の金属の物体は、植物園の木の種類のプレートのヒモになっているもの。これが無ければ完璧だった。




こちらは、水琴窟に水を流すつくばいで水浴びしているところ。風流だ。
上のとはまた別のヤマガラ。
あまり縮小すると細かい部分が潰れて残念だが、トリミングすると構図が潰れて残念なので、妥協点は自分にもニーズの無いWUXGAサイズの縦で。

ISO800でcRAWから+0.66明るくしているので、シダと竹がちょっとノイズっぽいが、充分な画質。
画質といえば、今日ニコンが2450万画素のD3Xを実売89万円で発表していた。
まぁそれは雲の上の話で、センサーは同じものだという噂のα900が30万円だったことを考えれば悪くない気分だ。