エピソード8 歓送迎会と飲酒運転。

今では考えられない事ですが、PTA歓送迎の会場が学校の体育館なんて事もありました。
長机とパイプ椅子は学校の備品を使い、お酒やお料理は近くの仕出し屋さんで調達したようです。
しかも校庭では体育館を追い出された子供たちが部活をしている真昼間にです!!
町長さんや達も来賓として来ていたので何の抵抗も感じませんでしたけどね。
今じゃ間違いなく全国ニュースになっていたと思いますよ。
良く言えばその位のんびりしていた時代なんでしょうね

のんびりしていたと言えば・・・・・・・。
或る日の夜に何もやることが無いので沼田までパチンコに行きました。
パチンコ店でたまたま先輩に会い、家に誘われて一緒にお酒なんか飲みました。
今だったら代行を頼むか車を置いて帰ったのでしょうが、当時は代行なんてのも無かったし、猿ヶ京行きの終バスの時間はとっくに過ぎてるし・・・・。
それよりも「車を置いて・・・」なんて発想そのものが微塵もありませんでしたね。
下宿が近づいた頃、何やら赤いランプを振る人が・・・・。
警官に車を止めさせられました。
懐中電灯で私を照らしながら「あれ?先生でしたか」と言う警官を見たら村の駐在さんで私の担任していた生徒の父親です。
「山道は危ないから気を付けて下さいね」と言われただけですんなり通してくれました。
まさか先生が飲酒運転しているとは思わなかったのか、それとも自分の息子の担任を逮捕したなんて事になると後々面倒になると思っての事なのか、真意のほどは今だに分かりませんけど・・・・。
まあ、付いていたと言うか運が良かったと言うか・・・・。
今だったら懲戒免職なんて事にもなりかねませんが、当時はせいぜい罰金で済んだと思います。
まあ、そんな時代があったのは確かな様です。