Digital photo's diary

自称「暇人」によるデジタル写真日記。

親の出番

2006年06月29日 | デジタル写真

東京まで片道2時間かけて通勤していた息子が引っ越すことになった。
かと言って、東京での一人暮らしは経済的にも大変なため友達3人とで共同生
活をするらしい。大学を出てから2年半、親が見ても良く頑張って通ったもの
だと感心する。仕事柄、帰りは殆ど12時過ぎになってしまう。
それでも帰って来られれば良い方で、時には伊勢崎線の最終に間に合わず高崎
線で帰ってくる事もあった。一番近い駅と言っても埼玉県の吹上駅になる。
自宅からだと往復では1時間以上もかかってしまう。息子の安月給では、吹上
からタクシーでも使うとその日の稼ぎがマイナスになってしまう。それでは何
の為に働いているのか分からない。親バカと評されても、結局私が吹上まで迎
えに行く事になる。この年になると、夜中の12時過ぎに往復1時間は正直な
ところ結構きつい。しかし、愚痴も零さず頑張っている息子を思えば、週に1
度位はやむを得ない範囲であろう。子供が成長するに従って親の出番は少しず
つ無くなってくる。出番が無いからと言っても、子供は幾つになっても子供な
のである。明日から、気持ち的にも時間的にもお互いゆっくり出来るのだが、
またこれで親の出番が一つ減ってしまうかと思うと寂しい気もする。
果たしてそんな親の気持ちを娘や息子は分かっているのかどうか・・・・。

紫陽花

2006年06月27日 | デジタル写真

この梅雨の時期に最も似合う花と言えば紫陽花をおいて他に無いだろう。
以前、鉢植えの紫陽花を買ってきて、花の時期が過ぎてから地植えにしておいた。
翌年咲いた花の色が、買ってきた時とは違っていた。いろいろい調べてみると
土壌のpH濃度によって様々に変化するようである。
紫陽花が「七変化」と呼ばれる所以でもあるらしい。紫陽花も咲いている時は
良いのだが、花が咲き終わってからちょっと見ないうちに庭の景観を損ねるほど
大きく成長してしまう。ついつい気になって剪定してしまう。
そんな理由なのか我が家の紫陽花はあまり花の付きが良くない。何も構わずに放
っておく実家の紫陽花は毎年みごとに花を咲かせる。
自然の成すがままを見るのが良いのか、人間の美的感性を加えて見た方が粋なの
かは、凡人の私には全く理解できない。
因みに紫陽花の花言葉は「強い愛情」、「移り気なこころ」、「一家団欒」、「家族
の結びつき」と言うらしい。

合歓の花

2006年06月24日 | デジタル写真

家の裏に1本の合歓(ネム)の木がある。
家の裏と言っても、裏庭などと言う洒落た場所ではなく単に母屋と隣家のブロック
塀の間の、せいぜい2m程の空間である。
いくら考えても自分で植えた記憶がないし、生えている場所を見ても人為的な
ものは感じられない。鳥か何かが種を運んできたのだろうか。
全く手入れをしていない割には毎年この時期になると見事に花を咲かせる。
薄紅色の奇妙な形をした花が薄暗い家の陰に咲く様子は神秘的でもある。

先日、暫く振りに行った尾瀬ではあったが、年も考えずに張り切りすぎたのか、右
の背中のアタリが筋肉痛になってしまった。
息子に言わせると、リュックが身体に合っていないのが原因らしい。
そう言われてみれば、十数年前にその辺のホームセンターで買ってきた安物である。
若いときは、リュックがどうの靴がどうのなんて事は関係なかった。
少し位合わなくても体力がカバーしてくれた。しかし、年を取ってくるとやはり
身体にあった物でないとダメらしい。
気持ちだけは若いつもりでも、確実に年を取っている事をしみじみと感じてしま
った。

遙かな尾瀬、遠い空・・・。

2006年06月20日 | デジタル写真

梅雨の合間を見て久しぶりに尾瀬に行ってみた。
しかし、”・・・遙かな尾瀬、遠い空”とは、良く言ったものである。
確かに尾瀬は遠い。家を出たのは4時30分。駐車場のある戸倉に着いたのが
7時ちょっと過ぎていた。そこから乗り合いバスで鳩待峠までさらに20分。
身支度を調えて、鳩待峠から山の鼻まで歩いて約1時間。
山の鼻は尾瀬ヶ原散策のスタート地点である。つまり、家を出てから尾瀬ヶ原
の入り口に着くまで、なんと4時間近くも掛かっている事になる。
これでも一番の近道と言われている大間々から薗原湖に出るR62号(信号は殆
ど無くノンストップ)を使っての時間である。
平日と言うこともあって、道路は勿論のこと尾瀬も驚くほど空いていた。
今回は山の鼻・・牛首・・中田代・・竜宮・・ヨッピ吊り橋・・牛首・・山の鼻と、
ごく一般的なコースを選んだ。
距離にして約17Km程歩いた事になるだろうか。
水芭蕉は最盛期を過ぎていたが、リュウキンカやワタスゲが見頃だった。
尾瀬は、帰りが辛い。疲れがピークに達していると言うのに鳩待峠に戻るには
あの坂道を登らなくてはならない。「行きはよいよい、帰りは怖い」である。

父の日だったとは・・・。

2006年06月18日 | デジタル写真

日本対クロアチアの一戦を見ようとPCのスイッチを入れたちようどその時、
昨日のプログを見た娘からインスタントメッセージが入ってきた。
(R-娘 T-私)
R-今プログ見たけど娘の恥を世界公開なんて・・・!!
T-別に作り話じゃないし・・・。本当の事だから。
R-今日は父の日だったね。○○(息子)からは何かプレゼントあったの?
T-そう言えば山用の帽子を貰ったけど、父の日だったからなのか・・・・。
R-えっ!!!!!知らなかったの!!!!○○に失礼だよ。
T-10時からワールドカップだよ。
R-そーなんだー。日本?
T-日本対クロアチア
R-起きてらんないね。
T-明後日、尾瀬に行ってくるかも。
R-水芭蕉を見に行くの?
T-そうだよ。所でパソコンの調子は?
R-けっこういい。早い。でもパーテーションが分かれてないと、怖いね。
T-丁寧に使えば、十分だと思うよ。こまめにバックアップを取るんだな。じゃね。
R-ばいばい

と、何時もこんな調子である。娘に言われなかったら息子がプレゼントしてくれた
帽子の意味が今一つ分からなかった所である。
今日は父の日だったとは・・・・・。

価値のある財産

2006年06月17日 | デジタル写真

最近、山に凝っている息子も尾瀬には未だ行った事が無いという。それならばと、
一緒に尾瀬に行く予定だった。しかし、仕事の都合で昨晩は帰って来られず予定
は未定に変わってしまった。行き場のないザックが部屋の片隅で次の出番を待っ
ている。何処の道を通っていくと近道なのか。車は何処の駐車場に停めると便利
なのか。今の時期ならどのルートを選んだらいいのか・・・・etc。
足腰が丈夫なうちに、自分の足で実際に歩いて身につけた尾瀬のノウハウを息子
に伝授しておきたいと思った。
近い将来、自力で尾瀬に行くのは無理な時が必ずやってくるに違いない。
その時、息子には私の尾瀬への想いを背負って水芭蕉の咲く湿原を歩き、至仏山
に登り、山頂から湿原を見下ろして貰いたい。
その様子を聞きながら、かつて通った尾瀬を懐かしく思い描きたい。

私には子供達に残してやれる程の財産は何もない。
しかし、今までの経験で身につけた知識や技術、ノウハウや生き方を伝えてやる
事は出来る。これもまた価値のある財産だと思っている。

パソコン研修に参加した娘の実話である。
初日、「ウィンドウを開いて」と言う講師の言葉に、窓際に座っていた娘は立ち
上がって近くの窓を開けたと言う。信じられない程のパソコン初心者だった娘も、
今ではスクリプトがどうの、ソースコードがどうのと、難しい事を聞いてくる。
私が娘にあげた価値ある財産の一つとも言える。

ボケ防止

2006年06月16日 | デジタル写真

朝から雨というのも久しぶりである。”出先で雨”と言うのは仕方ないが、雨
を承知で出掛ける程の勢いもない。午後になってようやく雨も上がってきた。
買い物のついでに、館林の第二公園の紫陽花と菖蒲の花を見てきた。
6月に咲く花だからと言う訳でも無いのだが、紫陽花も菖蒲も実に雨が良く
似合う。私のイメージとしては紫陽花は薄暗い山寺に咲いているのが良い。
菖蒲は、野池の水辺に咲いているのが絵になるし、彼岸花は田圃の畦道が似合う。
花それぞれに、咲く場所によって周りの風景に違和感なく自然と溶け込むも
のである。

プログを始めて3ヶ月が経った。多い時では日に150プレビューものアクセス
がある。それ程多くの方に見て頂いているとは驚きだ。
始めた理由は2つある。リタイヤ後は殆ど文章を書くと言う事は無い。
簡単に言えば、文章を書く事でボケ防止に役立つだろうと云うことである。
2つ目は、毎日一人で同じ事を繰り返して生活していると、物の見方が狭くな
ってしまうような気がする。
プログを始めてからは、自然と色んな事に目を向けるようになった。
実は、この「物を多角的に見る」と言うことは写真を撮る上でもとても大切な
事なのである。これからもあまり大上段に構えずに、身近な出来事を題材に
思ったまま、感じたままを書いて行こうと思っている。

雨待ち

2006年06月15日 | デジタル写真

やはり雨が降ってきた。釣りをしていると、浮子の動く様子でこれから天気が
どう変わるかが、かなりの確率で分かる。
魚は気圧の変化にとても敏感で、低気圧が近づいてくると急に活性が無くなって
しまい餌を追わなくなってしまう=釣れなくなると言った図式だ。
当然、その反対もあり得る。この様な状態を、釣りの専門用語で雨待ち」と言う。
殆どの釣り人は、直に雨が降ってくる事を予測し降ってくる前に道具を片付けて
撤収する。

最近では、自分で昼飯を作る事が少しも苦ではなくなってきた。
経済的な理由もあるが、昼飯を外食やコンビニ弁当で済ませる事は全く無い。
見栄えは良くなくとも、自分で作った物を食べたいという気持ちになってきたよう
だ。栄養にはあまり気を使わないのだが、野菜を多く食べるように心掛けている。
この写真のラーメンには、キャベツ、ニンジン、ニラ、モヤシ、ニンニク、ネギ、etcと、
ラーメン本体の約2倍強の野菜が入っている。
確かに、見た目はお世辞にも美味そうだとは言えないが、その辺の食堂で(ラーメ
ン専門店ではなく)食べるよりもレベル的には上だと思っている。適当な栄養管理
をしている割には、体型も今までと少しも変わっていないし体調も絶好調である

新しい友人

2006年06月14日 | デジタル写真

いつの間にか、田植えも終わったらしく辺りは初夏の装いになっている。
釣りに行くようになってから、新しい友人が増えた。
友人と言っても釣りの常連客の方達で、殆どの方が私よりもかなりの年配である。
始めは、ほんの挨拶程度の会話しかしなかったのが、しょっちゅう顔を合わせて
いると、お互い自然と仲間意識みたいなものがが芽生えてくるようだ。
今では釣りをしながら冗談を言い合える程にもなった。
2~3日行かないでいると「体調でも崩したのかい?」と心配もしてくれる。
何だか、自分がホッと出来る居場所を一つ見つけたような気もする。

そろそろ尾瀬の水芭蕉が最盛期を迎えるらしい。
10年ちょっと前までは、山の仲間が居た事もあって尾瀬には良く通ったものだ。
前の晩に”明日は尾瀬ね、4時に迎えに行くから・・・”と一方的に電話をする。
「えーまたですか?」と、気乗りのしない返事をしても約束の時間にはちゃんと
待っていた。その山仲間も結婚し、子供が出来てからは家庭サービスが忙しいら
しく誘うのも何だか気が引ける。
水芭蕉を見るだけなら雨が降っても何の問題もないのだが、写真を撮りに行くと
なるとそう簡単には行かない。残雪の至仏山は見られないだろうし、それよりも
雨でカメラを濡らしでもしたら大変である。
釣り仲間のT氏は天気が良ければ渓流釣りに行きたいらしい。
「晴れてくれないかね~」と浮子を見ながら今日も二人でぼやき合っている。

タイムスリップ

2006年06月10日 | デジタル写真

関東地方も梅雨に入ったらしいが、今日は朝から太陽が顔をのぞかせた。
梅雨の晴れ間を見て、谷川岳の一の倉沢に行こうとは思っていたのだが、
土・日の混雑を考えると、ついつい億劫になってしまう。
そうこうしているうちに、友人のK,Mさんから、”谷川岳に向かって関越に
乗っている”と言うメールが入った。やはり、思うことは同じ様である。
館林の菖蒲園が見頃と言うことで、ちょっと覗きに行ってきた。
菖蒲の花は、個々に見ても群生しているのを見ても結構絵になる。
何枚か撮ってから、近くにある資料館に行ってみた。
明治から大正にかけて館林の織物業を支えてきた旧上毛モスリン事務所は
当時をしのばせる西洋風建物で県の重要文化財になっている。
明治、大正時代の建築物と言うのは風情があってなかなか良いものだ。
2階に、大広間のような部屋があった。薄暗い部屋を窓から射してくる光が
ボンヤリと照らしている。暫くジッと窓の外を見ていると、自分が大正時代に
タイムスリップしてしまったような錯覚さえ覚える。