丘に日の降り注ぎゐる牡丹かな
ボタン科の落葉低木。
中国原産。
日本には平安時代初期に薬用植物として渡来し、寺院に植えられた。
江戸時代の頃より庭園で栽培し、一般に鑑賞されるようになった。
江戸時代には百六十種以上の品種が知られていたが、現在栽培されているのは四、五十種である。
四~五月頃、十~二十センチの大輪の花をつける。
花色は、白、紅、淡紅、真紅、黄、黒紫、絞りなどさまざま。
花びらは一重、八重、千重など。
丘の開けたところに牡丹園がある。
その牡丹に日が降り注いでいた。
乾きたる風心地よし牡丹園