俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

枝垂桜

2018-03-26 | 俳句・春・植物




風生のしだれざくらと思ひけり



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バラ科の落葉高木。







エドヒガンの一変種で、枝の垂れ下がるものをいう。

細い枝が糸のように垂れ下がるので「糸桜」ともいう。







花は普通、淡紅白色の五弁花であるが、紅色のものもあり、

八重咲き品種もある。







古くから神社や寺の庭に植えられており、京都の円山公園、

平安神宮、醍醐寺、上賀茂神社、高台寺などの枝垂桜が特

に有名である。







大木の枝垂桜が満開になっていた。

正に、富安風生の《まさをなる空よりしだれざくらかな》の通り

の情景であった。






唐傘の枝垂桜に似合ひけり



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初花

2018-03-25 | 俳句・春・植物


陽光


初花やパークトレイン満員に



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春になって初めて咲く桜の花をいい、その年初めて目に触

れた桜を指す。







「初桜」ともいう。







咲き始めたばかりの花を目にした喜びが込められている。




小彼岸



花の咲く時期は品種や地域などによって異なるので、早く

咲く彼岸桜など特定の桜の品種を指すものではない。







初桜が何本か咲いていた。

その前を通るパークトレインは親子連れで満員であった。




染井吉野


初桜白テーブルに肘ついて



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樒の花

2018-03-24 | 俳句・春・植物




人をらぬ日向ありけり花樒



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シキミ科の常緑小高木。

宮城県以西に自生する。

三~四月頃、葉腋に淡黄白色の小さな花をつける。

枝も葉も特有の香気を放ち、果実は猛毒。

平安中期以降からは仏事に使われたため、寺社や墓地など

に多く植えられている。








《奥山の樒が花の名の如やしくしく君に恋ひわたりなむ》(20

・四四七六)大原真人今城と万葉集に樒の歌が載っている。

古くから人との関わりがあった花なのだろう。







人が誰も来ないようなところに樒の花が咲いていた。

そこは、よく日が当たるところであった。






花樒「忍」の一字を負ふやうに



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喇叭水仙

2018-03-23 | 俳句・春・植物




喇叭水仙朝の光の中をきて



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ヒガンバナ科の多年草。







一茎に一花で、花心の副花冠が花弁と同じ長さかそれより

長く、喇叭の形をしている。

花は黄色が主だが、観賞用に多くの品種がある。







朝の眩しい光のなかを歩いて来ると、喇叭水仙が光を受け

て咲いていた。






喇叭水仙ブリューゲルの絵になかりけり



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沈丁花

2018-03-22 | 俳句・春・植物




露座大仏へ向かふ道なり沈丁花



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ジンチョウゲ科の常緑低木。

中国原産。







三~四月頃、枝先に十~二十個の花を球状につける。







外側が紫紅色、内側が白色の花で、強い芳香がある。







露座大仏へ真っ直ぐ向かう道に沈丁花が咲いていた。

よい香りがあったのは言うまでもない。






沈丁や赤白の鯉入り乱れ



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