俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

2009-09-25 | 俳句・秋・植物


漣(さざなみ)の稲穂と見れば立ち止る

イネ科の一年生作物。熱帯アジア原産。日本への伝来経路には諸説があるが、稲作は縄文時代後期に始まったとされる。現在では世界各地の熱帯から温帯で栽培されている。季語の「稲」は、葉や穂が黄色くなった秋の稲をいう。風が吹くと稲穂に漣が起こる。つい立ち止って見てしまう。

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古(いにしへ)の稲かくならむ実験田


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2009-09-24 | 俳句・秋・植物


橘に木洩れ日ありぬ神の庭

ミカン科の常緑低木。日本特有の野生の柑橘類。果実は直径約三センチで、黄熟する。柚子に似た香りがあり、酸味が強く食用にはならない。神が宿る土地に橘が生っていた。橙色に熟した実に木洩れ日が当たっていた。

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橘の照れる道なり乙女来よ


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小車(おぐるま)

2009-09-23 | 俳句・秋・植物


小車の径や犬とその主と

キク科の多年草。田の畔や原野に自生。菊に似た黄色の頭花をつける。花は干して薬用とする。旋覆花は漢名。花の形が小さな車に似ているのでこの名がついた。小車の脇を犬に曳かれながらその飼い主が通って行った。

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小車を回してみたし手挟(たばさ)みて


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秋高し

2009-09-22 | 俳句・秋・天文


頂に店のある山天高し

秋の晴れた日は大気が澄み、空が高く感じられる。青空が一層深くなる趣を「秋高し」という。また、「天高し」ともいい、よく使われる。標高599mの高尾山頂上には飲食店があり、自動販売機もあった。それでも空を見上げると、天が高かった。

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下山せし人々の背や秋高し


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秋の山

2009-09-21 | 俳句・秋・地理


指差して妻に見せたる秋の山

秋になると空気が澄み渡り、空が高く感じられる。山もはっきりと見えるようになる。落葉樹の山は次第に色づき、紅葉が頂から裾野へと下りてくる。時間的、空間的な変化が秋の山には見られる。山頂に妻を連れて行った。指を差して遠くの山の名を教えた。

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手庇(てびさし)に鳥の掠めし秋の富士


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