ロシアのウクライナ侵攻が始まってから、ヴィットリオ・デ・シーカ監督によるイタリア映画「ひまわり」が話題を呼んでいます。自分も学生時代に名画座で観たことがあり、大好きな映画です。
第二次世界大戦の中、ロシア戦線に送られた夫が終戦後も帰国せず、生存を信じる妻が夫を捜しにロシア迄行きます。しかし、残酷にも、一時期記憶を無くした彼は別の女性と結婚していました。その事実を知って列車に飛び乗った妻(ソフィア・ローレン)の慟哭が忘れられません。
その後、彼女を訪ねてイタリアに行く彼(マルチェロ・マストロヤンニ)。その時は既に別の男性と結婚していて、彼と同じ名前を赤ちゃんに付けていました。
男女の悲恋を描いているようで、きっぱりした反戦映画です。
戦争で亡くなったイタリア兵が沢山眠っていると、現地のガイド?に妻が教えられる、広大なひまわり畑。それはウクライナで撮影されたと言われます。
今も、この夫婦と同じ様な悲劇が起きています。もう、ひまわりの下に死者を増やしてはいけません。