山羊のひとり言

気が向いたら、コメント(匿名)でひとり言にひと言を

灰色の虹

2013-11-12 12:39:08 | 本と雑誌
「灰色の虹」の第1章を読み終えるところですが、この作品には重大な欠陥があることに気づきました。被害者の叔父の遺産について、被害者が死亡すると、叔父の従姉妹に財産権が移動し、かつ、その女性が亡くなると、その子が相続する、という設定になっています。
しかし、これは重大な事実誤認です。従姉妹には相続権はありません。ましてや、その子にも相続権は発生しません。小説は、事実の上に作られる虚構の世界。その事実が間違ってしまうと、白けてしまいます。
冤罪、という極めて重いテーマの作品だけに、非常に残念です。