山羊のひとり言

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作家と作品

2010-04-21 15:33:49 | 本と雑誌
一時期、一世を風靡したベストセラー作家でも、ある時期になると、その作品が文庫本にさえ見ることが出来なくなる時があります。例えば、あれだけテレビ化され、映画化された石坂洋次郎の作品を見つけることは困難です。
これは、どういうことなのでしょうか?時間により淘汰され、結果として、その作品の価値が低かったということなのでしょうか?中にはそういう作品もあると思いますが、多くは出版社の恣意性にある、と思っています。これだけ毎年たくさんの作家・作品が生まれるのですから、営業の観点から商品を絞らざるを得なくなります。そうすると、古い作家は教科書に取り上げられる程度にしか残らなくなるのでしょうね。
良いか悪いか判りませんが、読みたい本が手に入りにくい、あるいは、良い作品を知る機会さえ減る、ということで残念な気がします。