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硬水と軟水

2024-07-21 06:12:24 | 日記
水には、硬水と軟水がある事は知っていました。
硬水と軟水も、言葉としては聞いていました。
しかし、それだけの事でした。



その2つの違いをハッキリと意識したのは、ウォシュレットからでした。
つまり、日本の水は軟水ゆえにウォシュレットが成り立つのであり、
多くの外国では硬水なので、ウォシュレットが使えないと知ったからです。

この2つの水の違い、水の硬度とは何なのでしょう?
硬度とは、水リットルあたりのカルシウムやマグネシウムの含有量。
  WHO(世界保健機構)での定義。
軟水      60mg/リットル未満
中程度の軟水  60~120mg
硬水      120~180mg
非常な硬水   180mg以上
      (アメリカやヨーロッパでは300mgを超えているみたいです)

硬水のメリット・・・〇 便秘解消効果が期待できる
            マグネシウムは下剤に使われている事もあり、
            消化器系に影響を与え便通を良くする効果が期待できる。
          〇 動脈硬化の予防
            硬水は血液をサラサラにする効果があると言われており、
            心筋梗塞や脳梗塞といったリスクを減らす事が期待されている。
   デメリット・・〇 結石のリスクが高まる
            腎臓に問題がある人に硬水を多量に摂取すると結石のリスクが高まる。
          〇 お腹がゆるくなる
            胃腸が弱い人の場合はマグネシウムの影響でお腹がゆるくなる。

軟水のメリット・・・〇 赤ちゃんや小さな子供でも安心
            軟水はお腹にも優しい為に赤ちゃんや小さな子供にも、
            安心して与える事ができます。
          〇 軟水は肌や髪にも優しく、心配は殆どありません。
            硬水は肌が突っ張ったり、髪がパサパサしたりする事があります。
          〇 泡立ちが良い。
   デメリット・・〇 ミネラル補給はできない
            ミネラルには便秘や浮腫みを解消したり、
            足がつるのを予防する効果はありますが、
            カルシウムやマグネシウムの少ない軟水では多くの摂取は望めません。

さて、ウォシュレットですが、
1980年の販売以来、急速な普及となり、
現在日本ではウォシュレットの無い事は考えられなくなっています。
しかし、世界では程んど普及しておらず、その存在すら知られていません。

その原因は、硬水と軟水の違い。
  飲料にも適さない硬水を使用すると、その石灰分が内部で凝固し、
  ポンプが故障しノズルが詰まるのです。
海外の水道水は不純物が多く含まれていて清潔でないので、
  人体に直接使用するには問題があります。
コンセントの問題
  トイレと浴室が別々なのが一般的な日本ではトイレにコンセントがありますが、
  ユニットバスが普及している海外ではトイレにコンセントが無いのです。
治安上の問題
  高価ウォシュレット便座は、盗まれてしまうのです。

しかし、日本でウォシュレットを体験してその快適さにハマった外国人には、
ウォシュレットを土産として持ち帰る人もいるのですが、
その寿命は精々2~3年といったものらしいのです。

あのマドンナが2005年に来日した時に、
「ウォシュレットに会いに来たわ」といったコメントが、
当時話題になったそうですが、
外国人が日本でウォシュレットを体感してその素晴らしさにハマり、
忘れられない存在となった人はかなり多かったと思います。



ウォシュレットは、まさに日本が世界に誇る発明品だと思います。
古代ローマの大衆浴場をテーマにした、
映画「テルマエロマエ」では、
主人公の阿部寛が、タイムスリップした日本でウォシュレットを経験し、
目を白黒させたシーンが面白かった。
初めてあれを経験した外国人はみな、あの素晴らしさに、
「この物を我が国に持ち帰りたい」と思った筈です。

しかし、最近ではコンセント不要、硬水でもOKといった、
ウォシュレットが海外向けに販売されているらしいですね。
ま、盗まれなきゃいいけど・・



コメント
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