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京都アニメという会社での放火事件。
死者は33人とか・・(昨夜、34人に増えたとか)
入院患者は17人とか・・報道されています。
現在、放送されているNHKの朝ドラでも、
アニメーションの世界が描かれていますが、
そこで働く人たちの平均年齢はとても若いですね。
今回の事件はまさにそういった若い人たちの世界で突然起きた事件です。
恐らく、33人の犠牲者の殆どが、朝ドラの世界そのものの人達なんでしょう。
でも、こう言っては語弊がありますが、
亡くなった方が、あるいは(良かった)のかもしれないのです。
というのは、火災事故に遭われ生き残った人の姿が・・
あまりにも悲惨だからです。
以前、あれはネットで見たのだったか、
シンナー遊びのシンナーが引火して、
炎が顔にかかり、顔が崩壊してしまった、
当時16歳の若い娘を見たのです。
そうなる以前の彼女は、若くて可愛い少女でした。
それが、もう二目と見られない、あれでも顔と言えるのだろうか?
という顔になってしまったのでした。
彼女は、きっと皮膚移植とかするとは思うのですが、
火傷によるケロイドというのは、それほど容易くは元通りにはならないのです。
私がまだ20代半ばの頃。
仕事で、ある地方の、工場に行きました。
その現場の人とチョッと話をしたのですが、
そこに出て来た人(男性)を見て、それはギョッとしました。
彼には顔が無かったのです。
いえ、頭としての部分はあるのですが、
顔と言える物体ではなかったのです。
ひどいケロイドで、目はありますが、鼻は無く、穴だけが開いています。
口もありますが、ひきつれて・・それでも言葉は話せました。
彼は全体的な感じから中年だと思われました。
私は、内心穏やかとは言えず、何か背筋が冷たくなる思いでした。
でも、如何にも平常であるかの様に装い、
彼と普通に話をしたのでした。
彼にも以前は普通の人間としての顔があったのです。
私は、普通であった時の彼と、普通に話をしたのです。
彼の元の顔を知っているのは彼本人だけです。
私はその普通の顔の人と話をしたのです。
ケロイドでお化けになった彼と話をしたのではないのです。
彼の周囲に居たある男は、彼を人間として認めていないらしい素振りで、
彼はその男からきっとイジメを受けているらしい言動を感じました。
私はその男に怒りを感じました。
いくら顔がお化けで怖くても、そういった言動はないだろうと、
怒りと悲しみとを感じました。
今回の事件で入院した人は17人。
彼等が退院して、その未来は・・・
それを思うと・・やり切れない思いがします。
「何であの時、みんなと一緒に死なせてくれなかったんだ」
それは実に悲しい。
人というのは残酷なんで、
綺麗なものは好きなんですが、
汚いもの、恐ろしいものは理屈ではなく嫌悪するのです。
それが、以前の彼等の顔を知っている人であっても、
やはり内心は、そばに近寄って欲しくはないのです。
自分は安全圏に居たいのです。
私達は彼等と今後接する事はまず無いでしょう。
安全圏内にいるのです。
「何で死なせてくれなかったんだ」・・
あまりにも残酷な事件に心が痛みます。
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