私の町 吉備津

藤井高尚って知っている??今、彼の著書[歌のしるべ]を紹介しております。

元日慶賀

2008-01-03 11:59:54 | Weblog
 貝原好古(益軒の甥)が書き表した「大和事始』という本によると、正月元日慶賀の祝い事をした最初は、神武天皇の時だと書かれています。
 「皇子(みこ)、太夫(まうちきみたち)、臣、連、伴造(とものみやつこ)、国造(にのみやつこ)を率いて賀正朝拝(としはじめのみかどのおがみ)す。」
 これが元日慶賀のわが国での最初だとあります。

 なお、この神武天皇は神話上の天皇ですが、その時代は、中国は周の恵王の時代です。(紀元前600年ごろ)

 その頃から日本でも正月の行事をしていたと言うのですが、今では、これは神話時代の話であってあまり信じられてはいません。なにしろ縄文の時代の話ですもの。
 「有職故実」(江馬務著)によると、朝廷では、元旦の寅刻、天皇が清涼殿東庭で天地、屬星(北斗七星)、山稜を拝む四方拝(下図)の御儀は、宇多天皇の寛平年間(890年)から始まったとあります。
 また、帝が百官の臣達の賀を受けると言うのは大化年間(647年頃)唐風の儀式を真似て始められたとあります。
 
 このような天皇家(朝廷)の行事が、民間に伝わり、今のように一般の家庭でも行われるようになったのかは、何時の時代かは、はっきりとは分らないのですが、大体、室町時代頃(応仁の乱後)からではなっかたかと思われています。

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