大原美術館はで、今日まで「大原孫三郎生誕130年記念特別展 大原孫三郎 日本美術への眼差し」と銘打って、その収集作品の展覧会が行われています。会場は有隣荘と分館です。
有隣荘の2階に上がると、先ず、円山応挙の「猛虎図」に対面します。彼の描く絵は、「写生」を重んじて描くので、その作品は総て、写実性に富んでいるると聞いていたのですが、此の絵の中にいる虎は、あの精悍で獰猛な、我々が写真等で見る現実の虎とは違って、何か、何処となく漫画っぽく、迫力に欠けるような気がするのですが、どうでしょう?????
どうですか。
話は少々違うのですが。我が町にある吉備津神社にも、この応挙が奉納したと伝えられている虎の絵馬があります。
この2つを比べてみますと、大原美術館の絵は1773年に、吉備津神社の絵馬は1788年に、それぞれ描かれています。吉備津神社の虎の方が、私は、よりリアルだと思われるのですが、この15年と云う歳月の違いが、これだけの構図に差異を生んだのではないかと思われますがどうでしょう。
しかし、神社に奉納する絵馬と一般家庭の床の間に置く掛け軸との違いはありませうから、一概には論じられないとは思いなが、敢て、書き綴ってみました。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます