私の町 吉備津

藤井高尚って知っている??今、彼の著書[歌のしるべ]を紹介しております。

岡山を台風12号直撃

2011-09-04 15:41:04 | Weblog
 超大型12号台風が吉備の地を、13年ぶりだそうですが、直撃しました。県下に相当の被害を与えたと新聞報道がありました。でも、私の住む高松地区では思ったより、その直撃の足跡はわずかだったようです。

 さて、ビスカイノ達が遭遇した颶(ぐ)の風によって、一時は、船への浸水が激しく、乗り組ん全員が「大いなる恐怖と心痛を惹起せり」だったのですが。神の御加護があったのでしょう、天気が回復して、沈没という最悪の事態は免れたのです。さらに、破損した場所も見つかり、その応急の修理をして事なきを得たのです。
 此の船は、その後、再び、颶風にも会ったり、食料も乏しくなったりもしながら危険すれすれの航海を続けます。
 三月七日にアカプルコを出発して、このような生死ぎりぎりの線上さまよい歩むような危険な目に度々合いながら航海をしていました。六月八日になって、漸く、何処かに島影はと見張っていた船長の頭に、洋上を飛来していた一匹の鳥が止まったのです。鳥が飛んでいるのは島が近くにあると云うことです。船員たちは小躍りして喜びます。
 「此事は諸人に遥に大なる喜を与えたり」
 その時、司令官は北西に陸を発見します。その時の日本人の様子についても書いてあります。

 「殊に日本人等は狂せるが如く彼らの習慣に従ひて喜を発表せり」と。

 狂っているように喜びを表したのだそうですが、その「彼らの習慣」が如何なるものであったかは分かりません。多分小躍りして、中には、故郷の踊りでも舞ったのではないかと思われます。その仕種が面白かったのでしょうか、わざわざ書きとめております。そのようにして三カ月ぶりに船を、陸地に近づけ、海上に停泊させます。
 その船を見た陸の人達は沢山火を点し、また、船でも灯りを掲げます。

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