昨日で、ついうっかりして書き忘れたのですが、この「両段とは何なんだ」という問い合わせは例の如く筆敬氏です。時々お便りは頂くのですが何時もその「ヒツケエ」さにうんざりして、ほっとくことが多いのですが、今回は、そうもいきませんので、その回答をします。
例の高尚先生の「松の落葉」には、此の事に付いて次のように説明してあります。
“江家次第に、本朝之風四度拜神、謂之両段再拝本是再拝也。拜四度故称両段。といひ、北山抄にも同じようにいへれば今も神の宮人の広前にておがむなどは、かならずさようにすべきことなりかし。”
要するに、神の前では「かならずさようにすべし」。そうです、何時も四拜しなければいけないと書いておるのです。なお、この四拜の起源について、高尚先生は「古事記」には、既に、出ているから、日本の太古から行われていたのは間違いないと書かれています。
でも、明治になってから、この四拜八拍という作法が変化して、何処でどんな経緯があったのかは分からないのですが、より簡単な作法として二拜二拍一拜が一般化したようです。案外、これも推測ですが、伊藤博文辺りから出たのではないかと「おもようんじゃがなあ」。どうでしょう????