私の町 吉備津

藤井高尚って知っている??今、彼の著書[歌のしるべ]を紹介しております。

税金について

2012-03-23 11:02:46 | Weblog
 今野田総理を先頭にして、民主党首脳は如何にして消費税の増税をするか躍起になっておられますが、江戸初期、慶長年間に見た日本の税制についてビスカイノは書いております。

 「売上税輸出入税等の税金は一切之を納めず。土着人も此の国に来る外国人も皆自由に販売し、全国を往来し、何人も売買往来又は出入りに付議論することを得ず」

 とあります。「入り鉄砲出女」という厳しい掟の事も箱根などの関所についても触れられてはいません、1611年頃です。江戸幕府が出来てから数年しかたっていませんでしたので、その辺りの法規制は全くなく、商業に関しては、総て、個人的な小規模な商売が中心で、貨幣経済は未発達で、商業活動も活発ではなかったのでしょうか。そこには消費税等という込み入った経済活動上の問題として、政治の中にというか、日本の社会の中に出てくる余裕もまだ十分整えられていなかったのではないでしょうか。

 当時の日本の経済活動は、依然とした米を中心とした活動だったのです。問屋とか金融機関だと云う高度な経済社会に成長するにはもう少し時間が必要だったのです。
 そのことをビスカイノが此処で書いているのです。