私の町 吉備津

藤井高尚って知っている??今、彼の著書[歌のしるべ]を紹介しております。

日本最古の神が吉備津にはいらっしゃいますよ。

2012-01-14 16:52:59 | Weblog
 もうすこし、くどいようでがこの宇賀神社について説明しておきます。
 
 まだ、人々がそれほど豊かではなかった、弥生かそれぐらいの時代の事です。人々は金銀財宝を貯蓄して、富豪を誇るとか高い地位を得るなどという社会的経済的な高度に発達した社会ではなく、一般の人々の一番の願いは「毎日腹いっぱいの食事があれば」という至って原始的と呼んでもよいような社会だったようです。当時は、人民多数の幸福は主要食物である穀物が毎日事欠かさず得られると云うことだったのです。それが最高の人々の贅沢な願いだったのです。そこで人々は、穀物の神を、最も、大切な福神として崇拝したのです。之が我が国に生まれた最初の神だったのです。イザナミ等の神々が出てきたのは奈良時代ごろではないでしょうか。

 此の穀物の神が「宇賀」の神だったのです。「ウゲ」とか「ウケ」とか、時には「ケ」と呼んだのです。その「ウガ」に宇賀という漢字を後から当てはめたのです。「ウガ」というのは、元々の意味は「稲」の事ではないかとも言われています。

 この言葉はいずれも「ケ」であって、生えるものを太古では「ケ」と呼んだらしいのです。体に生える毛もそうです。又土地に生えるもの木も「ケ」と発音されていたと言います。それが後になって「ウ」という接頭語がくっついて「ウガ」になったのではという人もいるようです。そして、それが食べ物を指すように意味が広まって使われるのだそうです。その例として挙げられるのが「あさげ」「ゆうげ」等の言葉です。また、天皇が召しあがる食事を、「御食」と書いて、ミケと呼ばれています

 なお、日本書紀には。この宇迦之御魂神(ウガノミタマノカミ)を稲倉魂命と書いています。これからも「ウガ」が稲と何らかの関係があるように思われます。

 こんな弥生の時代から始まったと言われる日本最古の神様が吉備津にはいらっしゃるのです。驚いたでしょう。