私の町 吉備津

藤井高尚って知っている??今、彼の著書[歌のしるべ]を紹介しております。

「簒奪(あんだつ)」って何?

2011-12-09 17:53:05 | Weblog
 豊臣秀頼の事を「簒奪(あんだつ)」「覬覦(きゆ)」な者と、昨日のブログに書いたのですが、「簒奪」の読み方は“あんだつ”ではなく、正しい読み方は“さんだつ”でした。訂正します。

 それにしても、ビスカイノは2年も日本に居たのですが、後世の日本の歴史家すら言及していないような不確かな情報しか入手できなかったと云うことは誠に不思議な感じがします。その一つが次のような記事からも伺われます。

 「国民は大に武事を好み、小児の未だ離乳せざる者に刀を帯せしむる程なり」

 と。

 どうでしょうか。これなどは、どうも一歳の宮参りか、それとも、「七五三」の男児のお祝いの時の宮参りか、西洋にはない、日本独特な風習から想像したことでないかと思われます。このような日本の幼児期の風習と関ヶ原以後の戦国浪人が至る所にたむろして喧嘩が絶えないような騒然とした日本の世相とが結びついて、彼の目に、即、日本人、イコール好戦的な国民だと映ったのでしょうか。それにしても「餓死することを以って戦争以上に望む事なし」と、いうのは何でしょうかね。
 
 なお、ビスカイノは1613年10月日本を離れています、豊臣家が滅亡する冬、夏の大坂の陣は見ずに。