水の門

体内をながれるもの。ことば。音楽。飲みもの。スピリット。

初夏(2)・七首

2013年09月06日 14時31分32秒 | 投稿歌
今朝 郵便受けに『樹海』9月号が入っていました。
まだ自分の歌しかチェックしていませんが、その中だけでも二箇所 誤植がありますねぇ…。(勿論、正しい方をこちらには掲載しますが。)結社に歌稿を出そうというモチヴェーションが下がるのは言うまでもありません。


薔薇の枝と葉を整える掃除婦の眼差(まなざし)熱き市役所トイレ

小夜更けて蛙鳴きつぎ水張田の面にこだまが輪を描きおり

ラジオよりカーペンターズ流れ来て寝ぼけ眼に雨と知る朝

半ドンの昼餉に朋が手際良く拵(こしら)えくれたラディッシュの汁

ラディッシュの味噌汁のなべ卓に置き湯気を囲んで笑みの膨らむ

モルディブの青を取り込むパソコンに離り住む君を偲びていたり

ギャルソンのワンピースに空く虫食いに遠ざかりゆく春の後姿(うしろで)


(2013年7月10日締め切り分、『樹海』2013年9月号掲載)

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