水の門

体内をながれるもの。ことば。音楽。飲みもの。スピリット。

歌集『カインの祈り』

澤本佳歩歌集『カインの祈り』
詳細は、こちらの記事をご覧ください。

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言うこときけぬ奴は置いておけん、と

2012年01月31日 12時41分46秒 | 持病に寄せて
再燃に 昂ぶる吾に 叱責を
浴びせて父は 張り手にて追う
(とど)

2012年1月3日 作歌
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稼ぐために大学出たんだろうが、と

2012年01月31日 12時37分34秒 | 人[その作品]に寄せて
大学を 出つつ稼げぬ 吾(あ)をかこつ
父に聞こえぬ ふりをしている
(とど)

2011年11月11日 作歌
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勿論、私も助かってます(^^;;

2012年01月31日 12時11分56秒 | 持病に寄せて
障害者控除にほくほく顔の父
こころ病む吾を 受け容れずなお
(とど)

2011年11月9日 作歌
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表面で分からんもんなのにね…

2012年01月31日 11時53分11秒 | 持病に寄せて
笑みこぼす 吾が癒えたりと 見て父は
医師にかかるを 止めさせんとす
(とど)

2011年11月11日 作歌
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冬・九首

2012年01月11日 17時56分50秒 | 投稿歌
かなり早過ぎますが、今月はちょっと私用で立て込むため、来月十日締め切り分の歌稿を 今日 投函しました。
今回のテーマは、シンプルに「冬」。「年末年始」でまとめたことは二度ほどありましたが、今回はもう少し期間設定を緩めました。このくらいゆるいテーマの方が作風にも起伏が富んで、読んでいてくどく感じないかもしれませんね。
今回のくせ者は、「ドップラー効果」の歌。先生にはばっさりと落とされそうな歌ですが、果たして…?


駅前の色づく銀杏に掛けられた点灯前のライトきらめく

フィギュア観る母の居る間に戸を隔て暗き厨に皿洗いおり

在りし日の翁の臥所(ふしど)を訪れたキャロルを語る刀自(とじ)の遠き目

渋りつつ出掛けた母がJAでビオラ買い来ていそいそ植える

十代に恋うる三十路よ ドップラー効果のように褪めゆきて冬

ぶっつりと用件だけの電話切れふっきるために蜜柑を食らう

「いただくよ」骨箱の父に声をかけ隣に積んだ蜜柑を手にす

荼毘(だび)の朝休むと告げた職場より賀状の届く一月三日

「ごみごみと降る」とう賢治の雪ぞらを待合の窓に確かめている


(2012年2月10日締め切り分、『樹海』2012年4月号掲載予定)
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ボタボタッとした雪でした。

2012年01月05日 09時10分10秒 | 本に寄せて
「ごみごみと降る」雪ぞらを 待合の書棚の賢治全集ひらく
(とど)

2009年12月2日 作歌、2020年7月15日 改作。

* ごみごみと降る雪ぞらの暖かさ(宮沢賢治)
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淡い思い出として。

2012年01月03日 10時35分47秒 | 人[その作品]に寄せて
亡き翁の イヴの臥所を 訪れた
キャロルを語る 刀自の遠き目
(とど)

2009年12月27日 作歌
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