大学を 出つつ稼げぬ 吾(あ)をかこつ
父に聞こえぬ ふりをしている
(とど)
2011年11月11日 作歌
父に聞こえぬ ふりをしている
(とど)
2011年11月11日 作歌
笑みこぼす 吾が癒えたりと 見て父は
医師にかかるを 止めさせんとす
(とど)
2011年11月11日 作歌
医師にかかるを 止めさせんとす
(とど)
2011年11月11日 作歌
かなり早過ぎますが、今月はちょっと私用で立て込むため、来月十日締め切り分の歌稿を 今日 投函しました。
今回のテーマは、シンプルに「冬」。「年末年始」でまとめたことは二度ほどありましたが、今回はもう少し期間設定を緩めました。このくらいゆるいテーマの方が作風にも起伏が富んで、読んでいてくどく感じないかもしれませんね。
今回のくせ者は、「ドップラー効果」の歌。先生にはばっさりと落とされそうな歌ですが、果たして…?
駅前の色づく銀杏に掛けられた点灯前のライトきらめく
フィギュア観る母の居る間に戸を隔て暗き厨に皿洗いおり
在りし日の翁の臥所(ふしど)を訪れたキャロルを語る刀自(とじ)の遠き目
渋りつつ出掛けた母がJAでビオラ買い来ていそいそ植える
十代に恋うる三十路よ ドップラー効果のように褪めゆきて冬
ぶっつりと用件だけの電話切れふっきるために蜜柑を食らう
「いただくよ」骨箱の父に声をかけ隣に積んだ蜜柑を手にす
荼毘(だび)の朝休むと告げた職場より賀状の届く一月三日
「ごみごみと降る」とう賢治の雪ぞらを待合の窓に確かめている
(2012年2月10日締め切り分、『樹海』2012年4月号掲載予定)
今回のテーマは、シンプルに「冬」。「年末年始」でまとめたことは二度ほどありましたが、今回はもう少し期間設定を緩めました。このくらいゆるいテーマの方が作風にも起伏が富んで、読んでいてくどく感じないかもしれませんね。
今回のくせ者は、「ドップラー効果」の歌。先生にはばっさりと落とされそうな歌ですが、果たして…?
駅前の色づく銀杏に掛けられた点灯前のライトきらめく
フィギュア観る母の居る間に戸を隔て暗き厨に皿洗いおり
在りし日の翁の臥所(ふしど)を訪れたキャロルを語る刀自(とじ)の遠き目
渋りつつ出掛けた母がJAでビオラ買い来ていそいそ植える
十代に恋うる三十路よ ドップラー効果のように褪めゆきて冬
ぶっつりと用件だけの電話切れふっきるために蜜柑を食らう
「いただくよ」骨箱の父に声をかけ隣に積んだ蜜柑を手にす
荼毘(だび)の朝休むと告げた職場より賀状の届く一月三日
「ごみごみと降る」とう賢治の雪ぞらを待合の窓に確かめている
(2012年2月10日締め切り分、『樹海』2012年4月号掲載予定)
「ごみごみと降る」雪ぞらを 待合の書棚の賢治全集ひらく
(とど)
2009年12月2日 作歌、2020年7月15日 改作。
* ごみごみと降る雪ぞらの暖かさ(宮沢賢治)
(とど)
2009年12月2日 作歌、2020年7月15日 改作。
* ごみごみと降る雪ぞらの暖かさ(宮沢賢治)