水の門

体内をながれるもの。ことば。音楽。飲みもの。スピリット。

歌集『カインの祈り』

澤本佳歩歌集『カインの祈り』
詳細は、こちらの記事をご覧ください。

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また、読書にご不自由のある方には【サピエ図書館】より音声データ(デイジーデータ)をご利用いただけます。詳細は、こちらの記事をご覧ください。

聞茶(4)…オレンジ風味ティー2種

2006年08月28日 21時55分02秒 | 聞茶・聞豆
もうかれこれ7年程前になるだろうか、週末の夕方はソムリエ・田崎真也が出演していたTV東京系の『わいん好き!!』を欠かさず観ていた。この番組が面白かったのは、ゲストの好きな食材だけでなく時には苦手な食材をもまず調理法によって変身させ、かつそれに選りすぐりのワインを合わせることで、意表を突きながらも一層美味しく召し上がってもらうという趣向にあった。
こうしてみると、ワインはそれ単独で楽しむというよりは、料理と一緒に口に含んで醸し出される味わいを堪能する飲み物であるようだ。対して紅茶の喫し方は、その繊細な風味の液体だけを喉に流し込んでゆっくり味わうのが一番なのではないだろうか。
だがこの考えは、最近買った紅茶によって「素人の浅知恵」として一気に突き崩されてしまった。先月横浜で友人の結婚式に出席した帰り、クイーンズスクエアの紅茶専門店【ル・サロン・ド・ニナス】にお土産を買うために立ち寄り、一つ一つの茶葉の香りを嗅がせてもらった。フランス直輸入のフレーヴァー・ティーということもあってか、かなり香りがきついものが多かった中、爽やかな風味が気に入って購入したのが、ルイボスティーにオレンジピールとオレンジの花、ひまわりの花をブレンドした「リオン(獅子座)」
帰宅して早速一杯淹れた。「うわぁ~、ちょっとキツイなぁ…。」まるで芳香剤のような香りの強さである。しかし、引出物の福砂屋のカステラと食べるとこれがお互いを引き立て合って、抜群に美味しい。カステラが無くなる頃には、お茶そのものの味にもすっかり慣れた。
どうせだから他のオレンジ風味の紅茶とも飲み比べしてみたいと思って、小淵沢の紅茶専門店2件を訪ね、【ラティス】で「みかん」のフレーヴァー・ティーを買い求めた。
家で一口飲んで、なるほどこれはまさしくみかんだ、と納得した。昔懐かしい温州みかんの香りと味がほんのり控えめに感じられる。グイグイ自分を押し出していく“百獣の王”リオンとは打って変わって、とても和風な佇まいの紅茶。これはお茶だけで味わいたいかな。以来くる日もくる日も「みかん」を淹れ、ちょいとリオンにはご無沙汰。こういう味にほっこりしてしまうのは、やっぱり日本人だからなんだろうなぁと、つくづく感じ入っている今日この頃である。

★今回はラティスの「みかん」に合わせて、大貫妙子の『note』を選盤しました。押し付けがましくなくサラリと聴けるサウンドは、「みかん」の味にピッタリです。そう言えばジャケットも、ほんのりみかん色ですね(笑)。
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財布を変えました!

2006年08月27日 22時07分30秒 | その他
今月の上旬、ふと思い立って7年位使ってきた財布を変えました。
下着類を買うため通販のカタログを見ていて「そう言えば財布も大分ほころびてきたよな…」とはたと思い、掲載されている財布の値段をチェックしたところ案外安くないのを知ったことがきっかけでした。
都内近県に住んでいた頃ならば、気の利いた店はいくらでも身近にありましたし、気分転換がてら街に繰り出してみたでしょうが、残念ながら今はそんなに便利な環境でもありません。わざわざ車を出してもいい出遭いがあるとも期待できないし、そこまで手間暇かけるのも億劫だったので、以前見つけてIEの《お気に入り》に登録しておいた“着物と和の小物のオンラインショップ”【セピアロマンティカ】のサイトを改めて覗いてみました。
仕事中はいつもジーンズのお尻ポケットに財布を入れている私は、中型の財布に的を絞って品定め。最終的に一番シックな色合いだった中央の商品を購入しました。
届いてみて、風合い等にはほぼ満足。ちょっと残念だったのは小銭を入れるスペースがほんの形ばかりだったこと。結局、中学時代に買った丸型の革の小銭入れが約20年ぶりに陽の目を見ることになりました。
使い始めて半月ばかり。普通の洋風の財布に比べると、着物の帯締めのような紐をグルッと解いて開くのに若干時間がかかりますが、やっぱりこだわりのある財布を使っているという気分はいいものです。
今回は和風絡みで、和のHP素材やPC用壁紙を提供しているサイトをご紹介しておきますね。まず、今ブログ・タイトルの背景にお借りしている壁紙素材は、【十五夜】という素材屋さんの《器物・紋様》の内の「唐花」です。こちらのサイトはPC壁紙も4枚あります。それから左メニューの背景に使っている壁紙素材は、【FIORE】という素材屋さんの夏の花「ジャスミン」です。皆さんも気に入ったものがあれば、是非ご利用なさってみてくださいね。
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おやすみの音楽(2)

2006年08月26日 22時13分16秒 | 時間帯にあわせて
昨日のエントリーで迂闊にも「夏真っ盛り」なんて言葉を使ったら、途端今日は幾分秋めいて過ごしやすい陽気となりました(苦笑)。帰宅して一日の汗を流そうと浴室に入り、窓を閉めようとすると鈴虫の鳴き声が。一昨々日あたりは蝉しぐれを耳に家路をたどったような気がするけれどなぁ…と、時の移ろいの速さを実感した瞬間でした。
昨晩は、ゴーデン・マークの『Nohea』を聴きながら床に就きました。ハワイのタワレコで買ってきた内の一枚で、ウクレレ・ソロのアルバムです。ハワイアンの他にも、「スターダスト」「メディテーション」「虹の彼方に」、はては「エリーゼのために」まで演奏されています。
少々脱線しますが、「エリーゼのために」にはちょっと苦い思い出が。幼稚園から始めたくせに極端な練習不足でいつまで経っても下手っぴぃだったピアノ。高校に入ってしばらくした頃「エリーゼのためにをやりましょう」と突如先生がおっしゃいました。プライドだけは一人前だった私は、(普通、小学生か中学生が演る曲だよ。今さら冗談じゃない…。)と思ってブスッと黙りこくり、結局その話は立ち消え。(きっと扱いにくい生徒だったでしょうねぇ…。)
こういうベタな曲を大胆にも取り上げるのは、よっぽどの自信が無いとできませんよね。素の自分が晒されますから。このCDでも、自然体でしんみりとした演奏を聴くことができます。
ウクレレ=夏というイメージがありますが、このくらいセンチメンタルだと、秋口にも丁度いい感じがします。
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夏のドライヴに

2006年08月25日 17時22分47秒 | ドライヴ・ミュージック
今日は小淵沢に足を伸ばしてきました。処暑を過ぎたとは言え、まだまだ残暑が厳しい折から、車の中はクーラー無しではサウナ状態。標高が少しずつ高くなる頃合を見計らっては、冷房を止め窓を開けてみたのですが、すぐに熱気で蒸してくるので、仕方なくクーラーを入れ直すということを繰り返していました。
そんな夏真っ盛りのドライヴのお供にと、今日は ブルース・ホーンズビーの『Halcyon Days』をかけていました。ソウルフルなピアノ・スタイルは、直近のエントリーに書いたRIKUOにもちょっと通じるものが。青空のもと気持ち良く車を飛ばすにはもってこいの、スカッと痛快なロックです。
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“繊細にして無神経”~RIKUOライヴ

2006年08月09日 21時40分38秒 | ライヴに寄せて
一昨日の月曜の晩 小淵沢の【Lamps Lodge】に、RIKUOのライヴを観に行ってきました。
RIKUOの名前はこのエントリーで触れた『ピアノへ』という本で知ったのですが、音を聴いたのはその日が初めて。
ニューオーリンズ音楽に影響を受けたピアノ・スタイルと聞いていたので、期待して出掛けましたが、いやぁ~、ノックアウトされましたね。
奔放に繰り出されるピアノ・フレーズは、ブイブイ言わせまくっていて息もつかせぬほど。ドクター・ジョンみたいに粘ったファンキーな感じかな~?とも予想して行ったのですが、彼自身が持っているタイム感はもっとストレートで、とてもロックな感じでした。
ライヴの感想を一言で言うなら、「繊細にして無神経」。Dr.KyOn、RIKUO、斉藤有太、YANCYというロックピアニストばかり4人からなるバンド、CRAZY FINGERSの曲「ピアノライダー」のサビの一節からの引用ですが、これほどRIKUOさんの音楽性を言い得ている表現は無いような気がします。
RIKUOさんはコール&レスポンスが大変お好きなようで、前半からお客さんを巻き込んではじけていらっしゃいましたが、最後の曲では、「イーヤーソーソー」「ナンミョーホーレン」「ナムアミダーブツ」「シキソクゼークー」といった言葉も飛び交い、賑やかに終結しました。
思う存分ライヴを満喫した私は、帰りがけにCRAZY FINGERSのライヴDVDを購入。しっかりRIKUOさんのサインも貰ってきました!
是非是非また観たい~♪楽しかったなぁ!!


今回の会場はこじんまりとしたスペースだったので、こんなやんちゃな姿にはお目にかかれませんでしたが…。RIKUOさんのキャラが伝わってくる画像ですね。

★今回のエントリーに使わせていただいた2枚の写真は、ライヴDVDから拝借しました。
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目覚めの音楽(10)

2006年08月06日 20時00分51秒 | 時間帯にあわせて
先週末は友達の結婚式に出席するために、久しぶりに横浜へと遠出しました。桜木町で降りて、会場となるヨコハマ グランド インターコンチネンタルホテルまでの道のりを、ランドマークプラザクイーンズスクエアと通り抜けていったのですが、その両方とも吹き抜けになっているスペースを使ってハワイアンのショーが行われていたのにはビックリ。テレビCM等から最近ハワイものが流行っていることはうっすらと知っていたけれど、ここまでとはね。
今朝の目覚めには、スラック・キー・ギターの旗手MAKANAの『Koi Au』を聴きました。ハワイのタワレコで購入したうちの一枚です。
清潔感あふれる清々しいサウンドは、体感温度を2℃は下げてくれるから、今の季節におあつらえむき。ベタなハワイアンとは一味もふた味も違う洗練された空気に満ちていて、海辺のリゾートだけでなく、高原にも、都心のビル街のカフェやレストランにも自然に馴染みそうです。
ここ一ヶ月位は、朝早く目覚めて音楽を聴き始めても、途中で再度眠りこけてしまうことが多かったのですが(苦笑)、このCDは緩急取り混ぜた構成になっているので、リラックスしながらも丁度いい具合に意識が覚醒してきます。
聴くごとにじわじわと深みが感じられるようになって、いいアルバムだなぁと今朝改めて思いました。まるで麦飯のようですね(笑)。

★このアルバムは、califsoさんに教えていただきました。ありがとうございます♪
コメント (2)
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