水の門

体内をながれるもの。ことば。音楽。飲みもの。スピリット。

歌集『カインの祈り』

澤本佳歩歌集『カインの祈り』
詳細は、こちらの記事をご覧ください。

Amazon等で購入できます。 また、HonyaClub で注文すれば、ご指定の書店で受け取ることもできます。
また、読書にご不自由のある方には【サピエ図書館】より音声データ(デイジーデータ)をご利用いただけます。詳細は、こちらの記事をご覧ください。

JMB連携TB企画 第47弾/夏の想い出 過ぎ行く夏に聴くMusic

2005年08月29日 18時48分18秒 | 季節にあわせて
3ヶ月ぶり(!)にJMさんのところの企画に参加します。
まだ陽射しは強いとはいえ、日傘を差していると思いがけず涼しい風が吹き込んできたりして…、今年は本当に暑かったから、残暑も厳しいんだろうなぁ~と思ってましたが、意外に秋の到来は早いようで。でも、このくらいの気候が10月頃まで続くんでしょうね(笑)、多分。
今回取り上げるのは、イタリアのDJ集団が作ったというコンピ『Gabin』です。2002年夏、当地で大ヒットというから、思いっきし乗り遅れてますけどご容赦ください(汗)。
amazonには、ハウス~ジャズのミクスチャーと書かれてますけど、この手のもの多いですなぁ。このアルバムは、イビザ辺りで発祥したリゾートの匂いのするチルアウト音楽の系譜に連なるものといった趣きです。
少し陽が翳ってきた夕方頃、日中火照った体が少しずつ冷めていくのを感じながら聴くのにちょうどいい感じ。
このCDは、ミュージック・コンセルジュ・サービスをしているインテリアセレクトショップ【ラユンヌ】のサイトのページ下方にある<Recommend!>で見つけたものです。JMさんも以前、Beams Recordsのセレクション・サポート・サービスについて書いてましたけど、同様のサイトですね。興味のある方は、一度立ち寄ってみてください。
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お盆過ぎのアイリッシュ・パブ

2005年08月19日 21時32分06秒 | 食べ歩きに寄せて
昨晩は8ヶ月ぶり(!)に八ヶ岳南麓は大泉町にある、地元ではあまりにも有名なアイリッシュ・パブ【BULL & BEAR】に行ってきました。お盆過ぎとはいえ夏休み真っ盛りですから、何しろ家族連れが多く、大変賑わっていました。
今回のお目当ては、BBSで夏季限定と宣伝されていたキルケニーというビール。早速口に含むと、入れたてのきめ細やかな泡の触感とフルーティーな味が何とも爽やか。これは旨い!!とゴクゴク飲み干し、一緒に注文してあったポークチャップ・プレートが運ばれてきた時にはグラスは空になっていました。続いて飲み比べるつもりで、スタンダードにギネスを頼みました。
プレートはメインの豚ソテーの他に、ハーブの効いたポテト・スープ、ブロッコリーとサーモンのサラダ、フライドポテトが付いていて、ヴォリューム満点。どれも美味しく頂きました。
そうこうしている内にギネスもテーブルに。以前一度飲んだきりだったので、殆ど味を覚えていなかったのですが、一口飲んでビックリしました。クリーミーな泡立ちは同じなのですが、誤解を恐れずに言えば、鰹の刺身のような風味がしたのです。でもそれが嫌味じゃない、奥深い濃厚な味で、さすが定番だなぁと思いました。
この日のBGMは、ゆったりとした女性ヴォーカルでした。以前ウルルン滞在記で本場アイルランドのパブの様子を観た時は、フィドルの主旋律が疾走感あふれるこれぞアイルランド!という感じの曲がかかっていましたが、こちらのパブはどちらかと言えば、もう少しなごみ系のものがお好みのようです。
家に帰ってから、パブの情景を頭に浮かべながら、ほろ酔い気分でルナサを聴きました。でも、アレ?何か違うなっていう感じ。スピーディーな緊張感がパブでまったりと過ごした時間にどうもそぐわない気がするのです。ここは格好つけずに、ひとつ王道で行きましょうか。選んだのは、メアリー・ブラックの『Babes in the Woods』。今あらためて聴いていますが、やっぱりいいなぁ。
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白洲正子の好んだ意外な音楽

2005年08月17日 22時19分20秒 | 人[その作品]に寄せて
「和」の心を楽しむ月刊誌『和樂』の6月号は、白洲正子さんの生前の知られざる姿を特集しています。
日本文化全般に造詣が深く、町田の藁葺き屋根の古民家を終の棲家とした白洲さんですが、日々の生活では、和のものも洋のものも古きも新しきも、軽やかに取り混ぜて暮らしていたようです。
白洲さんの本をごっそり買いながら、遅々として読み進められず“つん読”状態になっている私は、もしかしたら見落としているだけなのかもしれませんが、白洲さんが音楽について書いた稿は今まで目にしたことがありません。
しかし、『和樂』のページを繰っていくうちに、見覚えのあるLPジャケットが現れ、唖然としました。何とそこにはYMOの『ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー』が…!なんでも、娘婿が持ってきたレコードを気に入っていつの間にか横取りしてしまったとか。自分の好きなものにはトコトン貪欲な白洲さんらしいエピソードとはいえ、齢70は回ったであろう頃に最先端の電子音楽を楽しんでしまうとは驚きです。
果たして、自分が70になった時にそのような柔らかな頭と心が残っているかなぁ…?別に避けていたわけではないけれども、最新の音楽をとりたてて聴いてはいなかった私は、まだまだ凝り固まっちゃいけないな、と身の引き締まる思いがしたのでした。
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ホテルの写真と音楽と

2005年08月11日 16時25分28秒 | 風景にあわせて
裏千家のヴィジュアル茶道誌『なごみ』で2005年から、建築の企画・プロデュースを手掛けている稲葉なおと氏による、ホテルについてのエッセイの連載が始まった。ホテル探訪を続けている氏が出合った、各地のホテルの粋な意匠、心のこもったサービスなどがテーマである。
記念すべき第一回目は、スイスの【ホテル・テルメ】について書かれていた。装飾的なものを排したミニマルな部屋にはTVが無く、代わりにコンポとCDが4枚置かれていたという。

  フリッツ・ハウザー『Steinschlag』
  ディノ・サルーシ『Cite de la Musique』
  ディミトリー・ショスタコーヴィチ『弦楽四重奏 第14番、15番』
  マイルス・デイヴィス『Kind of Blue』

プログレのドラマー、ハウザーの正確無比なリズムはスパ棟で泳いだ後に、バンドネオン奏者のサルーシは食後部屋でワインを飲みながら、ショスタコーヴィチはベッドに潜り込んでから、また『Kind of Blue』は、一夜明けてシャワーを浴びた後バルコニーで聴いたとのこと。ホテル側の用意したしつらえを、氏は存分に満喫したようである。

『なごみ』4月号の同エッセイの奥付には、“【Web版 まだ見ぬホテルへ】では、世界の200軒以上のホテルを写真と音楽で紹介”と書かれてあったので、どんな音楽が付されているのかとワクワクしながらサイトを訪れた。
2、3のホテルのページを覗いてみた。Real Playerには写真がスライドショーで現れては消え、説明の文章がゆっくりとスクロールで映し出される。音楽はニューエイジ系のインストでどれも同じ人物によるオリジナルであった。巷に出回っているCDを選んで紹介しているのかと思っていたので、肩透かしを喰らってしまった。
確かに、稲葉氏は建築についてはプロでも音楽に精通しているわけではないのだろう。しかし欲を言えば、前回のエントリーで触れた【ELLE DECO ONLINE】のように、CDショップ・バイヤーとのコラボレーションのような形でホテルの紹介が実現すれば、もっと奥深いサイトになっていたに違いない。
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『ELLE DECO』の部屋にあわせたCDセレクション

2005年08月08日 19時34分19秒 | 風景にあわせて
本ブログでは、食べ歩きで訪れたお店のインテリア・雰囲気にマッチするCDなどを地道に少しずつご紹介していますが、当然のことながら上には上がいるもの。
インテリア専門雑誌『ELLE DECO』のオフィシャルサイト【ELLE DECO ONLINE】では、『ELLE DECO』本誌に掲載された部屋のイメージに合うCDを、HMVジャンルリーダーがセレクトしています。
半年前のネットショッピングでは、このサイトで紹介されている12枚のCDを購入しました。当たり外れは若干ありましたが、自分のアンテナでは引っかからないようなCDにも巡りあえて、結構面白かったです。
この時の買い物で一番のヒットは、レモン・ジェリーの『Lost Horizons』。エレクトロニカに位置しつつも、時として単調に堕しがちなそのジャンルの枠を軽々と飛び越え、ソフト・ロックやブルースなどの要素も散りばめた、ドリーミーでファンタジックな宝石箱のようなサウンドを聴かせてくれます。
ちなみにこのCDは、スウェーデンの姉妹誌『エル・インテリア』のスタイリストが家族と暮らす、基調のオフホワイトと鮮やかな色使いが明るい印象を与えてくれるアパートの部屋に合わせられたもの。部屋を覗いてみたい方は、こちらへどうぞ!!
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レゲエ、ブルースのかかる無国籍料理屋

2005年08月06日 17時20分31秒 | 食べ歩きに寄せて
昨晩は仕事帰りに、JR韮崎駅前の【お~くぼ食堂】に行ってきました。ひょんなキッカケでふらりと初めて訪ねたのは確か11月か12月頃。チゲぞうすいを頼みラム酒をひっかけて、いい気分で帰ってきたのでした。
半年以上ぶりで簾を開けた店内は、オレンジの照明に照らされ以前と変わらぬディープな雰囲気。展示会やライヴなどのミニチラシなどが壁に貼られ、絵本の置いてある一角もあります。しかし何と言っても目立つのが鮮やかな色紙に手書きされたカウンター前のメニュー。カウンター席には、メニューと同じ筆跡で「ご予約 とどさま」の紙があり、ちょっと嬉しかったです。
この日は、厚揚げ、しらすとカニとオクラの冷スパ、ソフトドリンク2杯に、泡盛のロックを2杯(八重山、白百合)注文。冷スパは、カペリーニという細麺をあっさりと味付けしてあり、ヴェトナムのフォーみたいな感じがしました。沖縄料理の店には2回ほど行ったことがあったのですが、泡盛は初体験。でも思ったよりも飲みやすく、ワインのように残らず、今朝もスッキリしていました。これはいいお酒を覚えたなぁ。
以前は遅い時間帯に行ったので、22時過ぎるとブルースに音楽が切り替わって、まったり感とhighな感じが入り混じった何とも言えずいい雰囲気だったことばかり頭に残っていたのですが、今回、食事の時間帯はレゲエをかけていたことが判明。お店の佇まい、料理、飲み物にピッタリ合っていて、憎らしいくらいいいセンスです。
さて恒例のオマケですが…私が選んでみたBGMは、アリ・ファルカ・トゥーレ&ライ・クーダーの『Talking Timbuktu』。ブルージーなので、夜も深まってきた22時過ぎにかかっていたらしっくりくるでしょうね。
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8月を感じる曲

2005年08月05日 22時57分33秒 | 季節にあわせて
<7月を感じる曲>のエントリーを書くや否やうだるほど暑くなって、“カリフォルニア・サマー”に浸っている余裕はすぐに失せてしまいました。7月の末には、今回ご紹介する曲のイントロが頭にグルグルと渦巻いていて……。
という訳で今月は、暑い夏を更にヒートアップさせるような、ネヴィル・ブラザーズの「Fire & Brimstone」です。ダーティー・ダズン・ブラス・バンドによる圧倒的な迫力のブラスと、グイグイ粘るベースラインが非常に濃くて、アクの強いこと強いこと。こういうのを聴いていると、「あぁニューオーリンズ、一度は行かねば…!」とつくづく思います。
今回記事を書くにあたり、“brimstone”を英和辞典で調べたら、「硫黄」なんですってね。「火と硫黄」!!そりゃあこの夏にピッタリなわけだわ…!なんでも、創世記19章のソドムとゴモラに硫黄の火が降ったことを題材にしているらしいです。普段あまり歌詞に気をとめない方なのですが、ことネヴィル・ブラザーズに関しては、よくよく歌詞を噛みしめる時間を持つべきだなぁ…と改めて感じました。
さて来月はどうするかな~?まだまだ残暑が厳しかったら、選曲も難航しそう…。
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高原の英国式洋館でランチ

2005年08月01日 18時30分37秒 | 食べ歩きに寄せて
小淵沢の八ヶ岳リゾートアウトレットから2~3分の長野県境の深閑とした森の中に、ハウスウェディングも挙げられるプチホテル【アトリエ・ド・アガサ】があります。今日はそこでランチを食べてきました。
ここのティールームは天井が高く、天窓からは陽光が明るく降り注いでいます。テーブルも店内には3つ置かれているだけで、広々と贅沢にスペースを使っています。今日お店に着いた時には、テラス席が賑わっており、こちらも気持ち良さそうでした。
定番メニューはカレーなのですが、今日はゴールデンウィークと夏期限定という日替わりランチを注文。メインは豚肉のローズマリー焼きで、さっぱりとして暑い夏にはちょうどいいメニューでした。和風とも洋風ともつかず不思議な味だったのは、茹でたモロッコいんげんに木の芽のペーストを付けた一品。ホテルの宿泊客には、そんな一風変わった料理のおもてなしを気に入ってリピーターになる方が多いそうです。
この前一度お茶した時には、アカペラ・コーラスで確か「夜空ノムコウ」が流れていたりして(笑)、ベタな選曲だなぁ…と思ったのですが、今日は無難なクラシックのピアノ・ソロがBGMでした。
大きな窓から深々とした緑が見えるこのお店には、アコースティック・ギターを合わせたいなぁと思って選んだのが、ナラダ・レーベルの『GUITAR fingerstyle』。心の洗濯にはもってこいのすがすがしい一枚です。
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