続・ストラップ

数日前、母が「旅行鞄に付けるのにいいストラップ、作業所に置いてない？」と尋ねてきました。
聞けば、弟の家からこちらに戻ってくる電車でドコモダケを鞄に付けた女性を見かけて、自分の鞄にも目印になるものが欲しいと思ったんだとか。
「グリーン系がいいな」との母の要望を汲んで、今朝 作業所に着くと早速ストックを探したのですが、今いちピンと来るものが無く。
で、作業の合間を縫って作らせてもらいました。

帰宅して早速付けてみると…

なかなかいいじゃない！！

母も私もひとしきり、やれ色合いがいい！だの、遠くからでも分かる！だの、褒めちぎっていたのでした（苦笑）。

後からズシンと応えてきた…

人受けし　痛みを聞いて　重くなる
共に背負いて　裁かずいるのは
（とど）

硫黄島からの手紙（クリント・イーストウッド監督）…(3)

投降し　射殺されたる　友悼み
千人針を　その腹に置く
（とど）

～『硫黄島からの手紙』1時間55分8秒までを観て～

硫黄島からの手紙（クリント・イーストウッド監督）…(2)

隊長の　自害の銃声　聞く刹那
目を見開きて　凍りつくのみ
（とど）

～『硫黄島からの手紙』1時間45分49秒までを観て～

2008年10月17日 作歌、2014年1月27日 改作。

いいお医者さんだ…（改訂版）

弟（おと）の事故　告げると医師の　目の潤む
患者居並び　気忙しい中
（とど）

じわじわイイ歌だ。

お祭りに　皆で歌う　「ハナミズキ」
前夜に小声で　練習をする
（とど）

※ ＢＧＭ…一青窈「ハナミズキ」

聞茶(28)…「清里初」の専門店のコーヒー

９月中旬に母の誕生日祝いにかこつけて、清里～小淵沢の一泊旅行をしてきた。そうなれば、≪聞茶・聞豆≫のネタも仕入れてこなければ…ということで、少し前に『月刊 ふるさとネットワーク』に載っていた清里初という珈琲専門店【増田珈琲館】に足を運んだ。
真新しい白い瀟洒な建物で、期待は十分。扉を開けると、コーヒー豆の入った瓶が向かいの壁際にいくつも並んでいる。その一つ一つをじっくり眺める。≪聞豆≫をするようになってから、私はだんだんとストレートコーヒー志向になってきたのだが、このお店はオリジナルブレンドも充実しているので少しそそられた。しかし迷った挙句、「チョコレートのような香味」という歌い文句に惹かれて＜ブラジル（カルモ農園）フルシティロースト＞と、【彩香房】で飲んで気に入って以来あまり見かけずご無沙汰していた＜エチオピア＞（増田珈琲館では、イルガチェフェＧ２イディドーのハイロースト）を買い求めた。
まずは＜エチオピア＞を開封した。やさしいフルーティーな酸味が美味だ。しばらく堪能した後、＜ブラジル＞に手を伸ばした。こちらはしっかりした苦味とコクが。「チョコレート風味」と言っても、ブラックチョコの硬めのもののテイストだろうか。基本的には濃ゆいコーヒーが好きな私だが、この二種類の豆については＜エチオピア＞の方が気に入った。
今回は、＜エチオピア＞の風味に合わせて、ジョン・サイモンの『Out on the Street』を選んでみた。ベン・シドラン的なサウンドだが、もっとゆったりとしたスウィング感があって…、＜エチオピア＞の懐の深い果実味に通じるものがあると思う。

女の特権（改題）

泣いた母　兄の電話で　奮い立ち
厨（くりや）に立ちて　玉葱刻む
（とど）

心細い…

隣家から　笑いの響く　独り居に
寝付きのＣＤ　大きくかける
（とど）

気分だけでも華やかに

味気無き　独りの夕餉の　気晴らしに
普段は使わぬ　皿に盛り付く
（とど）

母の気遣い

弟を　見舞う準備に　追われつつ
母は吾にと　秋刀魚を焼けり
（とど）

大丈夫かなぁ…(2)

弟の　怪我の報せに　発つ母に
買いおきの鍋　持たせ見送る
（とど）

2008年10月7日 作歌、2014年1月22日 改訂。

祈るしかできない…（改訂版）

朗読を　辞せる手紙を　悔いており
翁の入院　長引きたれば
（とど）

それだけでうれしい

「これきり」と　ＣＤ返しきた友も
手許に葉書　二枚を留む　
（とど）

2008年10月3日 作歌、2014年1月26日 改訂。