水の門

体内をながれるもの。ことば。音楽。飲みもの。スピリット。

歌集『カインの祈り』

澤本佳歩歌集『カインの祈り』
詳細は、こちらの記事をご覧ください。

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また、読書にご不自由のある方には【サピエ図書館】より音声データ(デイジーデータ)をご利用いただけます。詳細は、こちらの記事をご覧ください。

そんなもんだよな…ヽ(´o`;

2012年12月30日 16時39分19秒 | 思い出に寄せて
ウェブ管理を 頼まれながら
その実は 瓶にひたすら ラベル貼る日々
(とど)

2012年12月20日 作歌
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アドヴェント2012(4)喜び…『星のふる森』

2012年12月23日 04時12分01秒 | クリスマスに寄せて
 アドヴェント(待降節)も四週目になりました。明日はクリスマスイヴ、明後日はいよいよクリスマスですね。教会では この日曜日、4本目のアドヴェント・クランツ(ろうそく)に火が点されます。4本目のろうそくには、「喜び」の意味が込められています。

 ★ 喜び「恐れるな。わたしは、民全体に与えられる大きな喜びを告げる。」(ルカによる福音書2章10節)
          *     *     *
 今日ご紹介する本は、渡洋子・文、かすや昌宏・絵による『星のふる森』です。
 森の外れのくるみの木に、ランプ屋さんをしている りすの親子が住んでいました。お父さんりすは長いこと病気で寝込んでいて、子りすがランプ作りのお手伝いをしていました。ある日、子りすはお父さんの病気の薬を買うために出掛けて行くと、道すがら「星が降ってくる」という噂を耳にします。夕暮れの帰り道、教会の灯りを見つけた子りすは、中に入り「どうか病気のお父さんをお守り下さい」と祈りました。教会から出てみると、突然 空が輝き、辺り一面にキラキラした光が落ちてきました。夢見心地でぼんやりしているうちに、森はまたしんと静まり返りました。子りすが家に帰り 薬の袋を開けると、不思議なことに 燃えるように輝く星が入っていました。子りすの元に来た星からはやさしい光があふれていて、星を見ていたお父さんの病気は良くなっていきました。その日から、子りすが作るランプの光を見ると、誰もが温かい気持ちになったということです。

 子りすのもとに降ってきた星は消えて無くならない光でした。それは、ヨハネによる福音書にある“イエスの与える生きた水”のようです。こう書いてあります。「イエスは答えて言われた。『この水を飲む者はだれでもまた渇く。しかし、わたしが与える水を飲む者は決して渇かない。わたしが与える水はその人の内で泉となり、永遠の命に至る水がわき出る』」(ヨハネによる福音書4章13節~14節)。
 お父さんを支え、その病気を癒してもらった子りすの喜びは、人々にも伝わっていきました。 コリントの信徒への手紙 二 に次のような聖句があります。「神は、あらゆる苦難に際してわたしたちを慰めてくださるので、わたしたちも神からいただくこの慰めによって、あらゆる苦難の中にある人々を慰めることができます。〔中略〕わたしたちが悩み苦しむとき、それはあなたがたの慰めと救いになります。また、わたしたちが慰められるとき、それはあなたがたの慰めになり、あなたがたがわたしたちの苦しみと同じ苦しみに耐えることができるのです」(コリントの信徒への手紙 二 1章4節、6節)。私達が遭う苦難は、人と分かち合い 励まし合うことができるようにと、神様から与えられているものなのかもしれません。そうした交わりは、他のものでは得難い慰めと喜びを私達にもたらしてくれます。

 アドヴェント最終週の今日は、noonの『Holy Wishes』をご紹介します。穏やかなまろみのある歌声が、聴く人にほっこりとした気持ちをもたらしてくれます。
          *     *     *

 今年のクリスマス・シリーズはいかがでしたでしょうか?皆様が、心穏やかなクリスマスを迎えられますことをお祈りしています。
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虚ろな気分で。

2012年12月20日 04時46分25秒 | 季節にあわせて
バンクーバー閉幕の夜の
ニノ・ロータ「道」を微熱に ぼんやりと聴く
(とど)

2010年3月1日 作歌
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しぼんだ気持ち、膨らむコート。

2012年12月20日 04時42分02秒 | 風景にあわせて
面接の泡と消えゆき立つホーム春のコートが風を孕んで
(とど)

2010年2月28日 作歌、2022年2月4日 改作。
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田舎って、禁句だったんだわ…

2012年12月20日 04時41分16秒 | 人[その作品]に寄せて
「山梨は 田舎でしょう」と 遜る
面接官に 苦笑いする
(とど)

2010年3月6日 作歌
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弾む心で。

2012年12月20日 04時34分13秒 | 風景にあわせて
面接の 知らせに頬を 上気させ
花もも小脇に 家路を急ぐ
(とど)

2010年2月27日 作歌
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御心じゃなかったみたい…

2012年12月20日 04時28分49秒 | 風景にあわせて
司書資格めざす一歩を阻む御手(みて) 適応訓練すんなり決まる
(とど)

2010年4月17日 作歌、2022年11月20日 改作。
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ちょっとチェックしてなかったら…

2012年12月20日 04時16分16秒 | 風景にあわせて
図書館の 求人の跡を ウェブに見る
如月六日 木枯らしが吹く
(とど)

2010年2月6日 作歌
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アドヴェント2012(3)愛…『魔法の夜』

2012年12月16日 04時38分12秒 | クリスマスに寄せて
 アドヴェント(待降節)も三週目になりました。教会では、3本目のアドヴェント・クランツ(ろうそく)に火が点されます。3本目のろうそくに込められている意味は、「愛」です。

 ★ 愛「神の愛がわたしたちの心に注がれているからです。」(ローマの信徒への手紙5章5節)
          *     *     *
 今日ご紹介する本は、ドミニク・マルシャン原作、アルブレヒト・リスラー絵による『魔法の夜』です。
 冷たい雪の降るクリスマスの夜、家の無い老人がとぼとぼと当てもなく歩いていました。その後ろから、白い小さな犬がついて行きました。老人は犬とパンを分け合い、古い小屋に駆け込みました。夜が更けて、急に犬が「僕は実は魔法使いなのです」と老人に語りかけました。「僕のような哀れなものに優しくしてくれたお礼に、あなたの願いを叶えてあげましょう」。老人は答えました。「わしは昔から犬の友達が欲しかったんだ」。魔法使いは長いこと黙っていましたが、やがて金色の星のついた首輪を外しました。魔法を捨てて、自分がこの老人の友達になるために…。

 ヨハネによる福音書に次のような聖句があります。「これらのことを話したのは、わたしの喜びがあなたがたの内にあり、あなたがたの喜びが満たされるためである。わたしがあなたがたを愛したように、互いに愛し合いなさい。これがわたしの掟である。友のために自分の命を捨てること、これ以上に大きな愛はない。」(ヨハネによる福音書15章11節~13節)魔法使いは、魔法の首輪を外して ただの犬となって、老人について行くことに決めました。これ以上の愛があったでしょうか。
 イエスは十字架につけられる前の晩、食事の席でペトロにこう言われました。「シモン、シモン、サタンはあなたがたを、小麦のようにふるいにかけることを神に願って聞き入れられた。しかし、わたしはあなたのために、信仰が無くならないように祈った。だから、あなたは立ち直ったら、兄弟たちを力づけてやりなさい」(ルカによる福音書22章31~32節)。イエスはこれから受けるご自分の苦しみと死を前もってご存知でした。そのイエス様が、自分を裏切ることになる弟子の信仰のためにただ祈っただけでなく、彼が他の弟子たちを力づけるようになると、全幅の信頼の言葉をかけたのでした。
 イエス様は、確かに私達の罪のために死んで下さいました。しかし、それは「誇ろうとしてわが身を死に引き渡そうと」されたのではなく、ただ愛のゆえでした(コリントの信徒への手紙一13章3節)。

 今日ご紹介するクリスマス・アルバムは、デイヴィッド. T. ウォーカーの『Wear My Love』です。抑制の取れた渋いジャズで心から温まってください。
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発病~再々燃・九首

2012年12月15日 16時48分51秒 | 投稿歌
午前中に、来月十日締め切り分の歌稿を投函してきました。今回は、発病から再々燃までをざっと駆け足で振り返った一連です。
詳細が分からないと、先生も添削しづらいだろうなぁ…とは思いますが。病気ネタに持っていくのは、一種スランプに近いですね(苦笑)。
四首目、連れ「ゆかれる」と携え「きた」という逆方向の補助動詞を同居させて良いものかとか、色々 気になっている点もあります。さぁ、どう返ってきますやら…。


バザー後の礼拝に見るわがコート買い手つかずに山に埋もれて

終点に倒れた夜に羽織りいしコートはベージュAラインなる

幻聴に引きずられ着く終点の駅に手招く「小諸のサムエル」

患いて親元に連れゆかれるに携えてきた憲司のCD

天井の木目模様のまがまがしく妄想さらに進みゆきたり

静養の家より隣市に移り住み親の見ぬ間に訪う母教会

「悪い弟子いる」と踊り場に吐き捨てる人を脇目に社屋を目指す

日曜のスタジオに籠るあの人の後姿に固唾を飲めり

鈍行に乗り七時間の道ゆきが再々燃の引き金となる


(2013年1月10日締め切り分、『樹海』2013年3月号掲載予定)
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アドヴェント2012(2)平和…『世界で一番の贈りもの』

2012年12月09日 05時16分15秒 | クリスマスに寄せて
 アドヴェント(待降節)も二週目になりました。教会では、2本目のアドヴェント・クランツ(ろうそく)に火が点されます。2本目のろうそくには、「平和」の意味が込められています。

 ★ 平和 「いと高きところには栄光、神にあれ、地には平和、御心に適う人にあれ。」(ルカによる福音書2章14節)
          *     *     *
 今日ご紹介する本は、マイケル・モーパーゴ作、マイケル・フォアマン画の『世界で一番の贈りもの』です。
 第一次大戦中の1914年のクリスマスの日、西部戦線でイギリス軍と戦っていたドイツ陣営から「メリー・クリスマス!」の声が上がりました。両軍の兵士は武器を投げ出してお互いに駆け寄り、輪はやがて宴会となります。故郷について語り合い、プレゼントを交換し、サッカー興じたグループもありました。後に「クリスマス休戦」と呼ばれるようになるこの時の喜びを、ジムは妻への手紙にしたためて送りました。

 イザヤ書に次のような聖句があります。「高く、あがめられて、永遠にいまし/その名を聖と唱えられる方がこう言われる。わたしは、高く、聖なる所に住み/打ち砕かれて、へりくだる霊の人と共にあり/へりくだる霊の人に命を得させ/打ち砕かれた心の人に命を得させる。〔中略〕わたしは唇の実りを創造し、与えよう。平和、平和、遠くにいる者にも近くにいる者にも。わたしは彼をいやす、と主は言われる。」(イザヤ書57章15節、19節)
 クリスマス休戦は、ライフル銃を置いて 代わりに頭上で酒瓶をふってみせたドイツ兵の 歩み寄りによって起こりました。イエスの誕生日を祝いたいという素朴な気持ちが、両軍の兵を互いにへりくだらせたのです。手を振って別れた後も、地下壕に横たわったイギリス兵の耳に「きよしこの夜」がドイツ軍より響いてきました。それに応じて英軍は「羊飼いたちが」を歌い返して…。両軍が代わる代わるクリスマスキャロルを歌い合った後、やがて辺りは温かな静けさに包まれました。
 「敵を愛しなさい」という御言葉を、イエスは身をもって実行されました。十字架に架けられる前、イエスは弟子のユダがご自分を敵に引き渡そうと合図の口づけをしてきた時、彼に「友よ」と呼びかけられました(マタイによる福音書26章48~50節)。また弟子の一人が、ユダの引き連れてきた大祭司の手下に打ちかかって 右耳を切り落とすと、イエスは「やめなさい。もうそれでよい」と言い、その耳に触れていやされました(ルカによる福音書22章49~51節)。さらに、ご自分が十字架に架けられその着物を分けようとくじを引いている者を目にして、「父よ、彼らをお赦しください。自分が何をしているのか知らないのです。」と祈りました(ルカによる福音書23章33~34節)。
 このイエス様がお生まれになったことを覚える時、私達は身を低くすることを一人一人が求められていると感じます。「あなたがたに平和があるように」とイエス様ご自身が祈って下さったこと(ルカによる福音書24章36節)を心に留めつつ、イエスに倣う者とされていきたいと思います。

 今週ご紹介するクリスマスCDは、ヨーヨー・マ&フレンズによる『Songs of Joy & Peace』。豪華なゲスト陣にヨーヨー・マ節も冴え渡っています。平和への願いに満ちた一枚です。
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アドヴェント2012(1)希望…『すみれ島』

2012年12月02日 05時31分17秒 | クリスマスに寄せて
 今年もアドヴェント(待降節)の季節がやってきました。アドヴェントは、イエス様の到来を待ち望んで過ごす四週間です。教会では、4本のアドヴェント・クランツ(ろうそく)に毎日曜日、一本ずつ点火していきます。ろうそくにはそれぞれ、「希望」「平和」「愛」「喜び」という意味が込められていて、礼拝では点火の際に それにちなんだ短い聖句が朗唱されます。今年のアドヴェントは、このろうそくに込められた意味を思い巡らす時にしたいと思います。このたび絵本の読み聞かせに長く携わっているAさんのご協力を得て、たくさんの絵本を教えていただきましたので、その中から クランツの意味を考えるのにふさわしいものを選んで ご紹介いたします。

★ 希望「希望はわたしたちを欺くことがありません。」(ローマの信徒への手紙5章5節)
          *     *     *
 第一週目の今日のクランツは、「希望」のろうそく。ご紹介する本は、今西祐行・文、松永禎郎・絵による『すみれ島』です。
 時は昭和20年の春、九州の海辺の学校の子供達が 近くの航空隊に、手紙と皆で摘んだすみれの花束を届けました。数日後、学校には兵士の一人からお礼の手紙が。そこには、特攻隊の出撃前夜に すみれの花ですもう遊びをして楽しんだと綴られていました。手紙を読んでくれた先生は、この兵士が南の島で戦死したことを涙ながらに語りました。その日から子供達は野原にすみれが無くなるまで、花束を作って航空隊に贈り続けました。戦争が終わって幾年かのち、南洋の小さな無人島の一つに、一面のすみれが咲くようになっということです。子供達が兵士らに贈った花の種が混じっていたのかもしれません。

 何時間か後、確実に死が待ち受けている兵士達にとって、すみれの花と戯れる遊びは、いくらか心の慰めになったことでしょう。
 ホセア書2章16~17節にこう書いてあります。「それゆえ、わたしは彼女(注・イスラエルの人々)をいざなって/荒れ野に導き、その心に語りかけよう。/そのところで、わたしはぶどう園を与え/アコル(苦悩)の谷を希望の門として与える。そこで、彼女はわたしにこたえる。おとめであったとき/エジプトの地から上ってきた日のように」。
 若者達が洋上に散っていったことは悲しい事実です。しかし、子供達から平和の象徴のような すみれの花を受け取って旅立ち、南の島にその種を残してくれました。その重みを今更ながらに噛み締めます。
 戦後、「特攻華(とっこうはな)の会」という会が発足し、特攻花の種を増やして配布し合い、兵士達を忍び、平和を考える取り組みをしているそうです。
 続くホセア書2章20節には、「その日には、わたしは彼らのために/野の獣、空の鳥、土を這うものと契約を結ぶ。弓も剣も戦いもこの地から絶ち/彼らを安らかに憩わせる」とあります。
 若い命の犠牲と共に蒔かれた花が、人々の間に希望の種を植え付け続けてくれることを願ってやみません。

 今日ご紹介するクリスマス・アルバムは、チェーザレ・ピッコの『Christmas Tunes』。リリカルな軽いジャズのピアノソロです。すみれの花のように心の襞に沁みわたる音楽です。
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